【防災特集】危険なのは「急すぎる」こと

「鉄砲水」という言葉をご存知ですか?鉄砲水による人的被害は河道内での発生事例が多く、その殆どが強い降雨の継続時間が1~2時間程度以下の“局地的大雨”により発生しています。また、発災地点では降雨が無いか小さい、あるいは降雨継続時間が短いため、急激な増水を予測しにくい河道内の利用者や工事関係者などが犠牲者になりやすい傾向にあります。

今回は「鉄砲水」がどのようなものか、その危険を回避するにはどうすればよいかについてまとめました。

■鉄砲水とは

急流河川などに発生する急激な増水のこと。水が主体となる現象ですが土砂や流木を巻き込むことがあり、土石流と洪水の中間に位置する現象とされます。


■鉄砲水で被害に遭わないためには

前提として、鉄砲水の発生特性や発生については知見が少ないというのが現実です。その理由として、鉄砲水は継続時間が短い現象であること、局所的に発生する災害である場合が多く、現象の把握が難しいことなどがあげられます。

大切なのは、急激な増水による危険の認識・素早い避難行動です。鉄砲水の予測は難しいとはいえ、川の水位や流量の変化に基づく傾向はあるので、今自分がいる位置だけでなく、川の上流の天候の変化などをこまめにチェックすることが重要です。また、緊急時の避難路確保や、避難シミュレーションをしっかりしておきましょう。


■鉄砲水の被害に遭わないためには

国土交通省がまとめている資料なども確認しておきましょう!

国土交通省 川の防災情報
http://www.river.go.jp/kawabou/ipTopGaikyo.do

国土交通省 ハザードマップ
http://disaportal.gsi.go.jp/index.html


こんにちは、アールです。9月1日の「防災の日」に向けて、ライフレンジャー・トピックでも「防災特集」を組ませていただきました。2017年は大雨による被害なども多く、こうした防災に関して日ごろから意識していただくきっかけとなれば幸いです。