毎年8月2日から8月7日にかけて、延べ約300万人が見物に訪れる青森ねぶた祭が開催されます。この青森ねぶた祭、雨と非常に相性が悪いことをご存知でしょうか。
雨天時は透明のビニールシートが必須
青森ねぶた祭の主役は、何と言っても人間や動物などの形をした巨大な灯籠、ねぶたでしょう。踊り手のハネトらとともに、このねぶたが青森市内のコースを周回するのです。
ちなみにねぶたは、角材や針金などで製作された骨組みに和紙を貼り付け、墨や染料、水性顔料で彩色されたもの。そのため、雨に降られるとひとたまりもありません。雨天時、何の対策もせずに運行すると、和紙が破れたり絵が滲んだりするのです。
最近は撥水処理を施したねぶたもあるものの、それはごく一部。多くのねぶたは、雨に降られたらビニールシートを被せて運行します。ねぶたは雨に弱いのです。
雨に降られた2014年の青森ねぶた祭
2014年8月5日の夕方以降は「大雨一時曇り」となり、残念ながらねぶたはビニールシートに覆われてしまいました。せっかくの労作にビニールシートを被せなくても済むよう、青森ねぶた祭が開催される期間だけでも、青森市内は穏やかな晴れの天気に恵まれてほしいものです。
※参考資料
青森ねぶた祭 オフィシャルサイト
気象庁「過去の気象データ検索」