札幌や旭川で雪景色

きのう北日本を通過した寒冷前線のうしろからは、この秋一番の寒気(上空1,500mで-6℃、平野部で雪になる気温)が流れ込んで、北海道内では今季初の積雪となりました。
札幌は平年より8日、旭川は平年より3日早く初雪(昨日)となり、けさは市街地でも積雪し雪化粧となっています。
今夜にかけては峠や山間部の多い所では15cmの積雪となるおそれがあるため、積雪や路面凍結による交通障害に注意してください。
また、えりも岬では昨日32.4m/sを観測するなど風が非常に強まっていて、北海道はあすにかけて暴風や高波など荒れ模様の天気に警戒が必要です。

全国的にみると暖かい秋となっていますが、晩秋を経て冬将軍の活動時期は早まりるかもしれません。(冬の寒気の南下が早く、春の訪れも早いのがここ数年の傾向)

初雪の筋状の雲とドーナツ状の台風

初雪の筋状の雲とドーナツ状の台風

南に目を移すと、フィリピンを猛烈な勢力で直撃した台風22号が熱帯低気圧となって中国大陸南部から東シナ海に移動してきます。
この台風を起源とする雨雲が近づくため、九州地方や四国西部ではこの土日はぐずついた天気となりそうで、局地的には雨脚が強まるかもしれません。

その他の地域、東北地方から中国地方にかけては陽射しに恵まれそうです。(日曜日は北陸など東日本で天気下り坂です)

(2016年10月21日 00:00更新)


iwamoto_winter

がんちゃんです。

この夏に台風で大きな被害を受けた北の大地には早くも冬の使者が訪れ、けさは札幌や旭川市内は銀世界となりました。これから北日本は長い長い冬の期間に入っていきますが、あすにかけては荒れ模様の天気と足元にご注意ください。今年もパウダースノーを求めて足しげく通います。

ABOUTこの記事をかいた人

“季節を五感で生きる予報士”
カメラで雲や風景などをおさめるのが日課。
春はお花見、夏は登山、秋は紅葉、冬はスノボ三昧!(まれに骨折あり)
研究対象は積乱雲で、気象庁の竜巻突風予測情報検討会の委員を歴任。
どんなに寒くてもコートを着ない薄着志向。