寒気渦 不安定な夏空

◆今週のポイント

関東甲信、週前半は雷雨頻発
西日本は夏空猛暑続く
沖縄は波高く雷雨注意

いよいよ7月も終わり、夏本番の8月を迎えますが、出だしは寒気のいたずらで要注意の天気となります。
伊豆諸島付近には上空に寒気を伴った「寒冷渦」という渦巻きがあって、これが低気圧となって関東地方に近づく見込みです。

関東甲信地方を中心に断続的に雨雲がかかり「ゲリラ雨多発」の状況となります。
あす火曜日にかけて各地で雨や雷雨が連続し、大雨となるおそれがありますので警戒してください。東北地方や北海道の内陸部でも午後は雷雨が起きやすいでしょう。

また南西諸島も台風4号の東側をまわる湿った空気の影響で、かなり大気が不安定となります。
発達した雷雲の下での激しい雨や落雷、突風などには十分ご注意ください。

週の後半はこれらの状態は次第に解消し、夏の高気圧の安定したパワーを授かり夏空が戻ってくるでしょう。
西日本は週を通して、カンカン照りの夏空と猛暑が続きますので熱中症に警戒してください。

weektenki

8月は北日本と西日本中心に気温が平年より高く、降水量が少なめになる予想です。

8月の平均気温

8月の平均気温

8月の降水量

8月の降水量

(2016年7月31日 11:00更新)


iwamoto_winter

がんちゃんです。

関東や東北は梅雨明けしたてというのに、何だか夏空が安定せず落ち着きません。本来であれば、「梅雨明け10日」といって、安定した夏晴れが続くことが多いのですが… 寒冷渦は雷雲を大量生産するため、激しい現象に注意が必要です。

ABOUTこの記事をかいた人

“季節を五感で生きる予報士”
カメラで雲や風景などをおさめるのが日課。
春はお花見、夏は登山、秋は紅葉、冬はスノボ三昧!(まれに骨折あり)
研究対象は積乱雲で、気象庁の竜巻突風予測情報検討会の委員を歴任。
どんなに寒くてもコートを着ない薄着志向。