2018年の夏は天体観測のタイミングが、次から次へとやってきます!先日「火星の大接近」についてお伝えしましたが、8月上旬には太陽系のほかの惑星、金星・木星・土星も宵の空に輝きます。
西の空、地平線の近くに金星が明るく輝き、少し左に視線をめぐらせると木星が、さらに左に土星と火星が光っています。土星は他の3つの惑星に比べると少し暗めではありますが、周囲にあるほかの恒星よりはずいぶん明るく光っていますので、見つけるのに苦労はしないと思います。
これら4つの惑星が揃って見えることは滅多にない、大変珍しい現象です。8月いっぱいは観察することができそうですので、この期間に是非、できるだけ空を広く見渡せる場所で空を見上げてみてください。
観察にもっともよい時間は日の入り後30分~1時間30分くらいまでの間です。これより早い時間ですと、空が明るくて土星が見つけにくいですし、逆に遅くなりすぎると金星の高度が低くなったり沈んだりしてしまいますので、タイミングにはご注意を!
太陽が沈んだらゆったりと空を眺め、刻々と変化していく夜空の色や、4つの惑星の輝きを存分に楽しんでみるのも今夏流行の「夜活」に良いかも。ただ、熱帯夜の熱中症にはくれぐれも気をつけてください。
■月と惑星の共演も!
さらに、8月14日から23日まで、日を追って月がこの4つの惑星に次々と近づいていきます。
画像:国立天文台HP
細い三日月の頃(14日、15日)には金星に近づいて、17日には木星のすぐ右上に。21日には土星にかなり接近し、23日には火星と最も近づきます
月と太陽系惑星の共演。今年の夏の空は賑やかになりそうですね。
(アール)