【スーパーマーズ!?】こんなに近づくのは15年ぶり!話題沸騰中「火星の大接近」

すでにSNSやニュースなどでご存知の方も多いかもしれませんが、7月31日に火星が地球に最接近します。一番近づいたときの地球と火星の距離は5,759万kmといわれており、6,000万kmよりも近い距離で近づくのは2003年以来の15年ぶり。火星の観察にも絶好のチャンスがやってきます。

■大接近はなぜ?

水・金・地・火・木…太陽から見て、地球より外側にある惑星のうち、最も地球に近いのが火星です。地球と火星はそれぞれ太陽の周りを公転していますが、地球の軌道がかなり円に近い形をしているのと比べて、火星の軌道は楕円を描いています。

画像:国立天文台HP

中心の天体を回る2つの天体が、中心の天体から見て同じ方向に来る現象を「会合」と呼びます。地球と火星の会合の周期は約2年2ヶ月のため、2つの惑星が接近する位置はその度にずれて、距離も大きく変わることになります。

上の図を見るとお分かりいただけるように、一番近い接近(5.691万km)と一番遠い接近(1億142万km)では2倍近い距離の差があります。

■観察にも絶好のチャンス!

火星は直径が地球の半分程度と小さな惑星で、距離が離れている時は観察条件もいまひとつで表面の様子すらよくわからない感じですが、最接近を迎えると同時に観察も絶好の機会を迎えます。

画像:国立天文台HP

もちろん、最接近する日は7月31日ですが徐々に近づいたり離れたり…ですので、31日を逃したらチャンスがなくなるわけではありません。最接近の前後数週間は、地球と火星の距離が近いため、是非この機会に火星を観察してみてください。

天体望遠鏡や望遠鏡をお持ちでない方は、これをキッカケに天文施設などに足を運んでみてはいかがでしょう。夏休みの宿題「観察日記」のテーマなどにもよさそうですね!

(アール)