【 天気と悩み 】台風が来ると眠くなる、これって気のせい?

台風21号に続いて22号が日本列島を直撃、2週連続で週末に台風が到来しました。紅葉鑑賞やフルーツ狩りなど、行楽シーズン到来なのに台風で遊びに行くどころか避難や防災のことを考えなきゃならないなんて!その上なんとなく気分も体調も下降気味なのはなぜ? 台風がもたらしている様々な不調についてお伝えしたいと思います。

■台風の定義

「台風」について、気象庁では下記のように定義しています。

熱帯の海上で発生する低気圧を「熱帯低気圧」と呼びますが、このうち北西太平洋(赤道より北で東経180度より西の領域)または南シナ海に存在し、なおかつ低気圧域内の最大風速(10分間平均)がおよそ17m/s(34ノット、風力8)以上のものを「台風」と呼びます。

 台風は上空の風に流されて動き、また地球の自転の影響で北へ向かう性質を持っています。そのため、通常東風が吹いている低緯度では台風は西へ流されながら次第に北上し、上空で強い西風(偏西風)が吹いている中・高緯度に来ると台風は速い速度で北東へ進みます。

(気象庁HPより)

「目」と言われるのが台風の中心部分。上空からの写真などでも、この「目」がハッキリ見えることがありますよね。

■台風による体調への影響

台風の発生によると考えられる様々な身体への影響が報告されています。例えば「眠気」。気圧が下がることによって、体内が酸素不足気味となり生あくびが出る・眠気がひどいといった症状や、アレルギー疾患の悪化など。ぜんそくを引き起こす植物が台風で空気中に多く舞い散ってしまう例も挙げられているようです。もちろん、台風や低気圧のせいだけではありませんが、実際に台風の前後にはぜんそくの外来患者が増加するとも言われています。

以前、「ホメオスタシス」について書かせていただきました。私たちの身体に備わっている、気温・気圧・大気の状態などの気象や環境の変化に、自分の身体を適応させるしくみのことですね。連日の雨や、日照時間の不足、急な気温の変化が続くと自律神経が疲弊してしまい、イライラしたりやる気がなくなったりといった症状が出やすい傾向にあるようです。日照時間が短くなってくるとヒトは不安な気持ちになりやすいとか。8月に続いて10月も連日の雨・雨・雨で日照時間が平年と比べてかなり少ないように感じる今日この頃。この不安から食欲が異常になる方もいるそうなので、食べすぎにもご注意を。

■リラックスを心がけて

台風による被害の報道や、防災を喚起する報道など、緊張を強いられることも多くなってしまいがちです。台風の被害に遭わないためにできるだけの防災をお勧めするのはもちろんのことですが、台風が去った後にはリラックスすることも大事かもしれません。緊張をほぐすご自身なりの何かを見つけておいてくださいね。


こんにちは、アールです。冬桜を観に行こうという計画もこの台風のせいで中止に。ハロウィンの仮装も雨に濡れて寒そうな姿が多く映っていました。どうか皆さま、体調にはくれぐれも気をつけてお過ごしくださいますように。