強い台風、非常に強い台風、猛烈な台風はどう違う?

台風が日本付近に接近すると、気象庁は「非常に強い台風第15号は、フィリピンの東を1時間におよそ30キロの速さで西へ進んでいます」というように、台風の位置や進行方向だけではなく、強さも含めた情報を発表します。この台風の強さは、強い台風、非常に強い台風、猛烈な台風に分類されることをご存知でしょうか。

 

台風の強さは、最大風速で分類される

台風の強さを分類する基準は、国際的な気象事業の統括組織・世界気象機関(WMO)により定められています。気象庁が使用する基準も、世界気象機関のものと変わりはありません。

世界気象機関が定めた分類のうち、強い台風とは、最大風速が33m/s(64ノット)以上 から 44m/s(85ノット)未満のもの。非常に強い台風とは、最大風速が44m/s(85ノット)以上 から 54m/s(105ノット)未満のもの。猛烈な台風とは、最大風速が54m/s(105ノット)以上のもの(最大風速はいずれも10分間平均)。

台風は強さのほか、大きさ(風速15m/s以上=強風域の半径/風速は10分間平均)によっても大型(500km以上から800km未満)または超大型(800km以上)に分類されます。気象庁は、台風の強さと大きさを組み合わせて「大型で非常に強い台風」などと発表しているのです。

※参考資料

 

気象庁「台風の大きさと強さ」

http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/typhoon/1-3.html

 

RICOH Communication Club「台風に関するうんちく」

http://www.rcc.ricoh-japan.co.jp/rcc/breaktime/untiku/091020.html