高潮に注意が必要な場所とは?

台風が接近または上陸した場合、注意しなければならないのは暴風雨だけではありません。高潮の発生にも注意する必要があります。高潮による災害は、一体どのような場所で頻発するのでしょうか。

 

高潮災害に注意が必要な地域

高潮とは、台風の通過により海岸部の海水面が上昇する現象。台風の風速が大きければ大きいほど、海水面が上昇するという特徴があります。

そもそも台風は、反時計回りに風が吹き込んでおり、その右側(危険半円)は左側(可航半円)よりも強風となります。そのため、湾の入口が南側を向いており、その湾の西側を台風が通過する場合、高潮が発生する確率は高まります。

東京湾、伊勢湾、大阪湾、周防灘、有明海、八代海、九州南部では、過去にも高潮災害が発生していることから、台風が接近している際は特に警戒しなければなりません。もちろん、そのほかの地域も注意する必要はあります。台風は次第に北上するという性質があることから、その進路に面している太平洋側の海岸部は、全て高潮災害の危険地域と言っても過言ではないのです。

※参考資料

 

気象庁「台風に伴う高潮」

http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/typhoon/4-1.html

 

気象庁「高潮災害とその対応」

http://www.jma.go.jp/jma/kishou/books/takashio/

 

国土交通省「台風コースと高潮の地域特性」

http://www.mlit.go.jp/river/pamphlet_jirei/kaigan/kaigandukuri/takashio/1mecha/01-3.htm