海上で発生した台風は、波浪と呼ばれる高波を巻き起こします。高波による災害の可能性がある場合、波浪注意報や波浪警報などが発表されるため、波浪という単語は聞き覚えがあるでしょう。この波浪は、風浪とうねりに分類することができます。
風浪とうねりの特徴
風浪とは、風の影響を直接受けて、そこに発生する波のこと。不規則な形状をしているものの、いずれの波も上部は尖っています。風の速度が波の速度を上回ると、それに伴って風浪も高くなり、波の周期や波長が長くなるという特徴があります。
この風浪が、風の影響を受けない海域にまで移動すると、その波は風浪ではなくうねりと呼ばれます。
波の周期や波長は風浪より長く、遠く離れた場所にも到達するという点がうねりの特徴でしょう。また、うねりは規則的な形状をしており、いずれの波も上部は丸くなっています。風浪とうねりは、波及する距離だけでなく形状も異なるのです。
海岸に到達したうねりは、海底の形状によっては高波に変化するため、油断してはいけません。
※参考資料
気象庁「波浪の基礎用語 風浪とうねり」
http://www.data.jma.go.jp/kaiyou/db/wave/comment/elmknwl.html
気象庁「台風に伴う高波」
http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/typhoon/5-1.html