【データウォッチ】「している」は「していない」の約14倍。

先日、高速道路上での大きな事故が話題となりました。反対車線から乗用車が飛んできてバスに衝突…最初は、全く状況が飲み込めませんでした。クルマが飛んでくる?そしてニュースなどで何度も放送された、ドライブレコーダーの映像を見て愕然としました。(事故で死傷された方に、心よりお悔やみ・お見舞いを申し上げます。)
この事故で、多くの方が「シートベルトをしていてよかった」と話していました。運転手さんのとっさの行動と、シートベルトの着用が多くの命を救ったことが話題になりました。

ライフレンジャーではデータを見ながら「シートベルトの重要性」について考えてみたいと思います。

■シートベルトをしていなかった人の致死率はしていた人の14倍

乗用車のシートベルト着用が義務付けられたのは1985年のこと。
このときは運転者と助手席の同乗者に関してのみ。全ての席のシートベルト着用が義務化されたのは2008年の6月からです。
ご参考までにチャイルドシート(6歳未満の幼児を自動車に乗車させる場合に使用)に関しては2000年から義務化されました。
シートベルトもチャイルドシートも、事故の場合車外に放り出される危険性が低くなるとされています。

国土交通省のHPを見ると、
「バス乗車の際にシートベルトを着用しなかった場合、高速道路で約9倍、一般道路で約14倍、命の危険性が高まります!」とありました。参考資料に記載された数字を見てもシートベルトを着用しない場合の致死率が圧倒的に高いことがわかります。

■高速道路で7割、一般道では4割未満

2008年6月に全ての座席のシートベルト着用が義務付けられてからも、実際にシートベルト着用率はなかなか100%にはなっていないようです。
警視庁とJAFが2016年にシートベルト着用率の調査をしていましたが、このデータによると高速自動車道等におけるシートベルト着用状況の調査結果としては

運転者 99.5%
助手席 98.0%
後部座席同乗者 71.8%

このような数字になっていました。
一般道路になると、後部座席同乗者のシートベルト着用率はさらに低くなり、全国平均値は36.0%。
皆さんはこの数字をどのように思われますか? シートベルトは運転者自身の致命傷を防ぐことはもちろん、同乗者の命を守る上でとても重要です。
車に乗ったら自分も同乗者も子どもも大人も、どこに座っていても全員シートベルトを!


こんにちは。ノキです。
事故はいつどんな時に起こるかわかりません。
あなた自身、そして一緒に車に乗っている人の命を守るためにも、必ずシートベルトを着用しましょう。
車に乗ったらまずチェック!を習慣にしたいですね。