「特別警戒情報」が発令され、西日本の各地に甚大な被害をもたらした大雨のあと、かなり暑い日が続きそうな予報が出ています。物資や電気などが十分でない地域や、避難所で過ごしている方は特にこの暑さにもご注意ください。
今回は「たくやくんの防災塾」から、熱中症対策「身体を冷やす場所とコツ」についてお伝えしたいと思います。「冷やす」といえば、なんとなく「おでこに冷たいものをあてる」イメージがあるかもしれませんが、身体を冷やすには脇の下や首・脚のつけねに冷たいものをあてるのが有効です。これらの場所は近くに太い血管が通っているため、熱を早く下げるのに最も効果的なので是非覚えておいてください。
瞬間冷却剤など、ドラッグストアやインターネットでも手軽に手に入れる便利なグッズが数多く販売されていますので、避難グッズに追加しておいても良いかもしれません。そういったものがない場合はタオルなどを水でぬらしてしぼったもので代用してください。
■お水だけとるのは逆効果!
水分補給は必要不可欠ではありますが、覚えておかなければならないことがあります。それは、一度にたくさんの水を飲まないこと・塩分も一緒に摂ること、です。汗を大量にかいた後は、身体の内部の成分バランスも崩しがちのため、かえって熱中症の症状を悪化させる危険もあるのです。ちなみに目安としては、水1リットルに対し2g程度の塩分です。
■老人や子どもに細心の注意を!
お年寄りは汗をかきにくく、暑さ・寒さを感じにくい、子どもは身体が小さいため地面の照り返しなどで高温にさらされやすく、汗腺が未発達という特徴があります。お年寄りと子どもについては、細やかな心遣いやケアが必要ですね。
災害が起きた後の生活では、エアコンや扇風機の効かない場所に長時間いる可能性もあるでしょう。災害で心身ともに疲労が激しい状態では、暑さがよけいに応え熱中症のリスクが高まります。熱中症への対策として身体を冷やす場所を知っておくと大変役立ちます。普段の生活でも役立ちますので試してみてはいかがでしょうか。
たくやくんの防災塾
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