高気圧が南海上から日本付近に張り出して、ここ数日日本付近を覆っていた強い寒気は北日本まで後退するでしょう。一方、前線を伴った低気圧が日本海北部を東進し、今夜には津軽海峡付近を通過する見込みです。このため、西日本と東日本の太平洋側では穏やかに晴れる所が多いですが、北日本は雪が断続し、午後から夜にかけては北海道南部と東北北部・日本海側で急な降雪や降水の強まりや落雷・突風等のおそれがあります。天気の急変にご注意ください。
2/14(水)09時の予想天気図
最高気温は、昨日より高くなる所が多く、全国的に続いた低温状態は北日本を除いて解消しそうです。北海道では引き続き真冬日の所が多くなりますが、本州以南では平年並みか平年より高くなり、特に九州では15℃前後まで上がり、3月上旬から中旬並みの気温となるでしょう。北陸から山陰などでは日中の気温が上がる事から積雪の多い山間部では融雪が進み、なだれの発生するおそれがありますのでご注意ください。
全国の天気と気温
■各地の天気のポイント
【北日本】(東北・北海道)
北海道は、全般に雲が広がりやすく日本海側を中心に雪が降ったり止んだりするでしょう。帯広や釧路など道東の太平洋側では午前中にかけ晴れ間が広がりますが、午後からは曇りとなり夜は雪となりそうです。東北も北部や日本海側を中心に雪や雨が断続し、接近する低気圧や前線の影響で次第に西寄りの風が強まり、日本海上は波が高くなるでしょう。強風や高波に注意して下さい。なお、北海道南部と東北の北部・日本海側では、午後からは大気の状態が不安定となり、急な降雪の強まりや落雷・突風などのおそれがあります。急激な積雪の増加や吹雪によって交通障害が発生するおそれがありますのでご注意ください。東北南部の仙台、福島などは雲が広がりやすいですが日中は晴れ間の広がる時間もあるでしょう。
15時の降水分布予想
最高気温は昨日より5℃前後高くなりますが、それでも北海道では平年より2℃前後低く真冬日となる所が多いでしょう。稚内-5℃、旭川・網走-4℃、北見-3℃、小樽・帯広-2℃、札幌・釧路-1℃、函館0℃の予想です。東北は、ほぼ平年並みか1℃ほど高く、青森・盛岡2℃、秋田4℃、山形5℃、仙台7℃、福島8℃の見込みです。
【東日本】(東海・北陸・関東甲信・島しょ部)
太平洋側を中心に概ね晴れる所が多いでしょう。北陸地方にかかり続けた雪雲も次第に弱まってきており、日中は日が射す所が多いでしょう。ただ、北陸では午後からは日本海から近づく寒冷前線の影響で次第に南西の風が強まり、夜遅くは雨か雪となるでしょう。落雷・突風などが発生するおそれがありますので、天気の急変にご注意ください。
04時の推定天気分布
日中の最高気温は、昨日より2℃~5℃上回り平年並みに戻りそうです。北陸では、新潟6℃、福井・金沢・富山8℃の予想です。日中は気温が上がって融雪が進み夜は雨の降る所もあるため、積雪の多い地域では落雪や除雪中の事故、融雪なだれには十分ご注意ください。関東は概ね10℃前後で東京は11℃でしょう。甲信・東海は、高山4℃、松本7℃、長野8℃、名古屋・甲府・津10℃、静岡11℃でしょう。
【西日本】(九州・中国・四国・近畿)
南海上から高気圧に覆われて各地とも穏やかに晴れるでしょう。夜になって雲が広がる所もありますが、天気の崩れはほとんどない見込みです。
03時の衛星画像
日中の最高気温は、昨日より5℃前後上がり平年並みの所が多く、九州では15℃前後まで上がって3月上旬から中旬の陽気となるでしょう。山陰など積雪の多い山間部では融雪なだれの発生するおそれがありますのでご注意ください。近畿・中国では、大阪・神戸10℃、京都・岡山11℃、広島12℃、鳥取13℃の見込みです。九州・四国では、高松11℃、松山・徳島12℃、高知13℃、長崎・佐賀14℃、福岡・熊本15℃、鹿児島・宮崎16℃でしょう。
【沖縄・奄美】(沖縄・奄美諸島)
奄美や沖縄本島では高気圧に覆われて日中は概ね晴れますが、先島諸島では湿った空気の影響で雲が広がりやすいでしょう。
各地の天気と気温
日中の最高気温は、平年を1~2℃上回り20℃前後まで上がる見込みです。奄美は18℃、沖縄は那覇・南大東・宮古島21℃、石垣22℃の予想です。
(むらさめ)