【衝撃】これはヤバイかも…2018 年花粉飛散予測、発表

■多くの地域で昨年より増量

西日本の一部で2017年よりやや少なめですが、その他の地域はやや多め、特に東北地方から関東北部、東海地方では地域によって前年の2倍前後になる予測が出ています。
平均値と比べてみても、北陸地方で例年よりやや少なくなるものの、その他の地域は例年並みか例年より多くなるでしょう。
特に、仙台・名古屋・愛媛は2017年と比べて大幅に増えそうな予測となっています。福岡に関しては、2017年より少ない予測とはいえ、量は4,000以上とかなり多め。諸説あるものの、シーズンを通して花粉の量が2,000を超えると症状が重くなるといわれているため、充分な対策が必要です。

▼花粉飛散量が多くなる、その理由とは
2018年に飛散する花粉の量に最も影響するのは、今年2017年7月の日照時間や日射量といわれます。ではこの7月どうだったかというと、中国地方や近畿地方の一部を除いては、日照時間・日射量が平年よりも多く、全国的に気温が高めでした。8月は関東から東北の太平洋側で日照時間の少なさが話題になるほどでしたが、この時期にはすでにスギの雄花ができているので、日照不足の影響は小さいと考えられます。
こうした気象条件から、スギやヒノキの雄花生産量は一部の地域を除いて平年並み、もしくは多くなると予測されています。また、スギやヒノキの花粉は多い・少ないが交互になる傾向にあるようです。つまり、今年の飛散量が少なかったとしたら、来年は多少気象条件が悪くても増えるなど、花粉の予測に関しては気象条件とあわせて前年の花粉数による影響なども考慮し、予測が行われます。

秋以降に実施したスギ雄花調査では、関東から西の地域で前年より雄花が多くなっているとのこと。スギやヒノキの樹齢が30年以上になっているため、花粉の生産量がピークに達しており、ここ数年は気象条件が変動しても花粉が多い状況が続いています。ちなみに東京の場合、過去5年間の花粉数は3,000個から6,000個と5年連続で高い数値となっています。

■全国的にやや早めに飛び始める可能性が高い。

2017年11月は全国的に平年より気温が低く、12月も平年より低くなる見込みとなっています。また、2018年1月の気温が平年並みか平年よりもやや高い予想になっているため、2018年の春、花粉はやや早めに飛び始める可能性が高くなっています。

▼なぜ早く飛ぶのか?
スギの雄花は秋以降の低温と日照時間の短縮によって休眠に入ります。そして一定期間の低温暴露によって休眠から覚醒し、開花の準備に入ります。このため、休眠期間である11~12月に低温であれば休眠覚醒が早まり、休眠覚醒後の1月以降は高温になるほど開花(飛散開始)が早まります。


こんにちは、アールです。花粉…聞いただけでくしゃみが出そう。昨年はやや少なめだったとはいえ、過去10年の平均と比べて2018年予測(赤いグラフ)が長すぎて!覚悟して春を迎えなきゃ、ですね。