【昨日19日の状況】
昨日は沖縄県では雨が降り、読谷では日最大1時間降水量が46.5ミリ観測し、1989年1月8日の29ミリを超えて、1976年の観測以来、1番多い記録を更新しました。一方、北日本では雪が降り、北海道南部の太平洋側では降雪量が多くなり、日最深積雪が、胆振地方室蘭で29センチ、苫小牧では43センチ、渡島地方八雲では49センチと今冬一番多い積雪になりました。また、全日空機がオーバーランした新千歳空港に近い千歳では1月に入って一番降雪量が多い13センチ降りました。その他の地方は冬晴れか雲の多い天気で、気温も平年並か少し高めの所が多く、比較的穏やかな寒の内でした。
【今日20日の天気】
今朝3時の気象衛星ひまわりの雲画像では、西日本には気圧の谷に伴う雲(雨雲含む)が広がっています。黃海北部には寒気に伴う筋状の雲が見られ、大陸から寒気が南下して来ていることが分かります。沖縄から本州南岸と南海上の雲は前線に伴う雲です。
3時の気象衛星ひまわりの雲画像
今日は黃海の低気圧が日本海南部に進み、動きが遅く、今夜は北陸付近に進む見込みです。また、四国沖の前線上には低気圧が発生し、発達しながら東進し、今夜には関東の東海上に抜けるでしょう。
9時の予想天気図
このため、今日は北海道東部で冬晴れで、その他の北海道と沖縄では曇りがちになる他は全国的に下り坂で、雨か雪の降る所が多いでしょう。特に山陰~北陸南部では午後~今夜は雪が降り易くなり、風も強まり、明日にかけ暴風雪や大雪になる恐れがあるので警戒して下さい。中国・四国の瀬戸内や近畿南部の京都・大阪でも夜には雪が降る恐れがあるので注意が必要です。東海~関東甲信は午後から雨か雪が降りますが、沿岸部は雨の所が多く、内陸では雪か雨になりますが、大降りはない見込みです。一方、東北は太平洋側でも午後~夜には雪が降り易くなるので注意して下さい。お出かけの時、雨や雪が降っていなくても傘を持つと安心でしょう。トピック「西から冬型強まる 都心は雪ではなく雨」参照
20日の天気予報
【今日20日の気温】
日中の気温は、近畿と北陸南部で平年より少し高い2月下旬の頃の寒さですが、その他の地方は暦に合わせるように「大寒」らしい寒さになる見込みです。特に沖縄・奄美は20度以下の肌寒さで、関東甲信では日中でも気温が上がらず、5度前後で厳しい寒さになる所が多いでしょう。暖かい服装でお出かけ下さい。
20日の予想気温(最高/最低)
【今日20日の波高】
今朝は九州から近畿と北陸南部の各府県には、すでに強風や波浪の注意報が発表されていますが、4時現在、警報の発表されているところはありません。しかし、朝から今夜にかけて九州と山陰から北陸の日本海側では暴風(暴風雪)や波浪の警報が発表される可能性がありますので十分警戒して下さい。
12時の予想波高分布
(沖縄~九州西部は3メートル以上)
【気象庁から発表されている気象情報】
昨日16時44分に「暴風雪と高波及び大雪に関する全般気象情報」が発表されています。
<暴風雪・暴風・高波>
西日本と北陸地方の海上を中心に、20日昼前から21日にかけて非常に強い風が吹き、雪を伴いふぶく所があるでしょう。海上はシケとなる見込みです。
●20日に予想される最大風速(最大瞬間風速):
中国・近畿・北陸地方:23メートル(35メートル)
九州北部・南部・四国地方:20メートル(30メートル)
●20日予想される波の高さ:
九州北部・南部・奄美地方:5メートル
中国・近畿地方:5メートル
ふぶきや暴風による交通障害、高波に警戒してください。なお、21日は東日本でも非常に強い風が吹き、海はシケるでしょう。
<大雪>
20日から21日にかけては、西日本日本海側を中心に大雪となる恐れがあります。
●20日18時までの24時間に予想される降雪量:
(多い所)
中国地方:20センチ
九州北部・近畿地方:10センチ
なお、21日にかけては、西日本と東日本の日本海側では降雪が強まり、降雪量は多くなるでしょう。大雪、着雪やなだれに注意して下さい。
<雷・突風>
20日は、西日本の日本海側を中心に落雷、竜巻などの激しい突風に注意して下さい。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めて下さい。
(2017年1月20日 04:30更新)
トミーです。今日は二十四節気の「大寒」です。大寒を中心に、1月5日の小寒から 立春の前日、2月3日の節分までの およそ1か月間が「寒の内」で、今頃から立春の頃までが、一年で一番寒い季節になります。今年の冬は気温が平年より高く、暖冬傾向が続いていましたが、先週から今週はじめにかけての寒波の襲来で一転、厳しい寒さになり、週の初めにはこの冬一番の寒さを更新した所が多くなっています。