【暦のこと】いよいよ大詰め、二十四節気のしめくくり

一番寒い、すごく寒い、今が頂点、ということは

1月20日は「大寒」。立春からスタートする二十四節気の一番最後にあたります。「大寒」というこの文字面を見ただけでも寒さが増してしまいそう。
でも!でもですね、これが最終ということは・・・次は「立春」。そうです、あと2週間もすれば暦の上では春なんです。夜が明けるように、雨が上がるように、四季のある日本では冬の次は春!ああ、待ち遠しい!

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「締めくくり」いろいろ

お正月も過ぎてしばらく時間も経ったこの時期ですが、以前は「二十日正月」と呼ばれる風習があったようです。お正月にお迎えしていた神様が、元の場所に戻っていかれる日だそうで、お正月はこの日まで。武士の家では必要な道具に供えてあった鏡餅を開く日でもあったそう。お飾りをしまったり、正月料理を食べきったり、いつまでもお正月気分じゃなくてそろそろ働いてよ、ということなのかもしれませんね。鏡開きの日がこの時期だったという説もありました。

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ほかにも、お正月の準備や来客の応対など、家のことで働きづめだった女性が休息をとるために実家に里帰りしたりする時期でもあったようですね。

(2017年 1月20日12:00 更新)


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こんにちは、アールです。
大好きな本『竜馬がゆく』の文中に「女正月」という言葉が出てきます。とある女性が身分の垣根を越えて竜馬を訪ねてきたのは「女正月だから」と。身分制度の複雑な時代、というよりも恋する乙女がこの日のおかげでちょっぴり大胆なことができた、ということなのね~、フフフ…と、一人ニヤニヤしながら読みました。暦の中にはたくさんの「きっかけ」がありそうですよね。