秋雨前線による長雨が多い今日この頃、この時期に旬を迎えるサンマの今年の状況を特集にしてみました。
1.サンマは長旅派
主に四国沖の黒潮(暖流)で産まれたサンマは日本の沿岸沖を北上し千島近海で生活成長します。 8月頃から南下をはじめて日本の沿岸を進みこれが”サンマ前線”と言われています。
サンマ前線
2.今年のサンマ前線
まず、下の図は日本近海の水温偏差になります。
海水温度平年差
画像:気象庁参照
この図から読み取れる通り、今年のこの時期のサンマ生息海域ではかなり水温が高くそれに対応してサンマ前線南下も平年より2週間以上早まっています。
3.南下中のサンマはいつが食べごろ?
千島沖から黒潮域まで長距離を南下するサンマはその長旅にも労力を要するので痩せてシャープな体型になっていきます。 そのため、”南下しはじめ”が最も脂が乗ってプリプリとなります。 北海道の南東沖や東北北部の沖合いでとれるサンマがもっとも食べごろと言えるでしょう。
痩せ気味のサンマ
痩せる前のサンマ
kazy予報士です。 サーフィンをしていると、たまに魚の気持ちになります。 冷たい海でもものすごいスピードで泳ぐサンマの脂は底知れません。 皆様もこの秋はいつもたくさん食べてみませんか?