【発表!長期予報】どうなる?この冬の天気傾向。2017~2018年の冬/気になる気温と降水量

2017年の夏は、北日本・東日本の太平洋側の日照不足と低温、豪雨による災害などさまざまな異常現象がありました。日照不足になってしまったのは、7月末に出現したオホーツク海高気圧に伴う北東からの冷たい気流が持続したことが影響したようです。
こんな夏だったけど、冬は一体どうなってしまうのでしょう? 2107年12月から2018年2月までの「冬の天気傾向」をちょっと先取りでお伝えします。

▼平均気温の傾向について

・北日本では低気圧の影響を受けやすいものの、寒気の影響は少ない見込みで、平年並みか高いでしょう。
・東日本・西日本、沖縄・奄美ではほぼ平年並みの見込みです。

▼直近10年間の冬の傾向について

直近10年間の冬の傾向を表にまとめてみました。気象庁の資料で冬の平均気温の平年差(階級)を見ても、今年から近い冬は「高い」「かなり高い」が目立っていました。

直近10年間の冬の傾向


(資料参考:気象庁)

▼降水量・降雪量の傾向について

・降水量については、北日本の太平洋側と西日本の日本海側が、平年並みか多い見込みとなっています。その他の地域に関しては、ほぼ平年並みの見込みです。
・降雪量に関しては、北日本の日本海側で平年並みか少ない見込み、西日本の日本海側は平年並みか多くなるでしょう。東日本の日本海側ではほぼ平年並みとなるようです。

▼予想される大気と海洋の特徴について

海面水温は、太平洋の赤道域の中部~東部にかけて低く、フィリピン付近では高くなり積乱雲が発生しやすくなりそうです。
その結果として上空の偏西風が大陸東部ではやや北に、日本の東ではやや南に蛇行することが予想され、北日本付近は気圧の谷となりやすい見込みです。
このため、シベリア高気圧は南東側でやや強くなりやすく、沖縄・奄美~西・東日本に寒気が流れ込みやすくなりそうです。北日本は寒気の影響は小さいものの、低気圧の影響を受けやすいでしょう。

(資料:気象庁)

※冬の天候に影響が大きい北極振動の予想は難しく、現時点では考慮できていませんので予報には不確定性があります。常に最新の1ヶ月予報をご参照ください。

こんにちは、アールです。先日「3ヶ月予報」をお伝えしましたが、今回は「この冬の予報」をまとめました。ちょっと先のこととはいえ、冬の準備のためにどんな冬になるのか傾向だけでも知りたいですよね。直近10年間の資料を見ても、予報を見ても、なんとなく暖冬になりそうな気配で、寒さが苦手な方にとってはちょっぴり朗報なのかもしれませんね。