予報士が斬る!2016年は“気象的に”こんな年でした

発表!2016年振り返り by 気象予報士

2016年もあとわずか。今年もいろいろありました。この時期になると「あんなことあった、こんなことあった」…と振り返り、思い出し、身震いしたり笑ったり、ああ、今年も過ぎていくんだな~とさらに年の瀬感が十倍増しになる頃ですね。そこで!ライフレンジャー人気予報士3名にそれぞれ2016年の「トップ3」を聞いてみました。

 

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▼ささやん予報士 泣く子も笑顔にするスーパーお天気お兄さん

1:台風の年
7/3の1号発生は、過去歴代2番目の遅さ。かと思えば8月の上陸数4個は最多タイ記録で、この10年で見ても1番台風の上陸が多い年にもなりましたし、その被害も岩手、北海道など普段台風の被害が少ない北日本にも広がったこともその要因。何かと台風が注目された1年だったと思います。

2:沖縄・奄美の雪
沖縄本島で初めての、奄美大島では115年ぶりの雪、とこちらも記録づくめ。おそらく今後数十年にわたって、『あの日の天気は異常だった』と言われ続けると思います。それだけ珍しい出来事でしたね。

3:地震の年
大きな地震が頻発したのもこの年の特徴。特に熊本地震では揺れの大きさとしては最大レベルにあたる震度7を観測しています。また、鳥取や東北沿岸などでも大きな地震が頻発しましたね。『忘れていたけど、地震はやっぱり怖い』と感じた1年でした。同時に日々の備えの重要性も再確認できましたね。

 

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▼きよ予報士 地球上の絶滅危惧種に思いを寄せる心優しきリケジョ

1:台風1号発生最遅&上陸年
台風1号が発生したのが歴代2番目の遅さ。発生したのは遅かったものの、日本へ上陸した台風の数は1951年から過去2番目に多かった。
また、北海道や東北など例年では通過しないようなエリアへ経路をたどる傾向があった

2:ひまわり9号打ち上げ成功
ひまわり8号に続き、最先端技術を積み込んだ気象衛星ひまわりが11月1日に種子島宇宙センターから打ち上げし成功した。「ひまわり8号」は2022年にメインでの観測を「ひまわり9号」にバトンタッチ。それ以降は「ひまわり8号」がバックアップの役割を担い、私たちの生活を支えていく。遠い宇宙から私たちを見守る気象衛星が大好きです。

3:3.11の余震が今頃!!
11月22日5時59分に発生した地震により、岩手県、宮城県、福島県、茨城県、千葉県九十九里・外房、千葉県内房、伊豆諸島の広い範囲で津波が観測された。
この地震は2011年3月11日の東日本大震災の余震だった。5年たっても余震は続くんだという驚きとともに、災害への備えの必要性を再認識するきっかけになった。

 

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▼さーちゃん予報士 雲をこよなく愛する天気業界のプリンセス

1:北海道に台風3つ上陸!
1年で3つも北海道に台風が上陸するのは観測史上初でとても驚きました。

2:東京で54年ぶりの11月初雪!
関東の雪って予想することは難しいですが、予想する上で何が重要なのか勉強するきっかけにもなりました。

3:熊本地震、鳥取地震、さらに東北で津波!
こんなに急に?と思うほど地震が多かったですね。
サイトの防災情報について考えるきっかけもたくさんもらいました。


3名の気象予報士に共通したトピックは、台風、地震、異常気象でした。どれも人命や経済にも関わる重大事です。気象予報士には「伝える」というとても大切な仕事があります。ライフレンジャーではこれからも、気象に関するさまざまなことをお伝えし、防災をはじめ皆さまのお役に立ちたいと思っております。

(2016年12月26日 00:00:00更新)


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こんにちは、アールです。私にとっての2016年は、観測史上初!とか○○年ぶりなど、記録更新が相次いだこと。各地で度重なる「大きな揺れ」にあの日の恐怖がぶり返したこと、日照不足による野菜の高騰にため息が漏れたり、今までと違う野菜を見直したり調理法を工夫したこと(なぜか食べ物に偏っていきそうですが)、洗濯物を干すスペース確保のために部屋の内装を工夫したり(・・・ものすごく生活感出ちゃってますが)、気象と生活って本当に密接に結びついているとさらに強く実感した一年でもありました。
来年は過ごしやすい一年になってくれますように。