【’16~17_冬の傾向】ラニーニャの冬!雪多い&寒いのはあのエリア

10/7は稚内、10/20には札幌、旭川、網走、釧路とそれぞれ平年よりも早い初雪を観測しました。なんと釧路では平年より21日も早い雪の便りだったんですね!徐々に近づく本格的な冬、今年の冬の天気はどうなるのでしょうか。

今回ライフレンジャーでは今年の冬、12月~来年2月までの天気傾向を先取りでお伝えします。


■12月~2月 平均気温の傾向
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北日本では上空の寒気の影響を受けにくく、この冬の気温は高めの傾向。今月に入って雪の降り始めるところも出てきますが、根雪(降り積もった雪が解けずに地面を覆い始める状態)の始まりは平年よりは遅めの傾向があるようです。

ちなみに根雪の時期、平年では札幌や青森では11月2週目頃、仙台では12月後半。少なくともこの前までには本格的な雪への備えは済ませておきたいですね!

東日本は平年並み、つまり冬らしい厳しい寒さも多いと見られています。一方、特徴的なのが西日本~沖縄・奄美、このエリアでは平年より低い予想に。全国的に暖冬だった前回の冬に比べると寒さの厳しい日も多いかも‥。


12月~2月 降水量(雪や雨)の傾向 

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全国的には平年並みか多めの予想。北日本では通常雪の少ない太平洋側エリアも含め、雪が多くなる可能性があります。これは例年よりも低気圧の影響を受けやすいためと考えられています。

また、西日本の日本海側はシベリアからの冷たい空気の影響を受けやすく、こちらも雪の量は多めになりそう。


■冬らしい冬、その原因はラニーニャ現象

冬の寒さの要因はいくつか考えられますが、そのひとつがラニーニャ現象。
ラニーニャ現象(南米、ペルー沖の海水温の低い状態)発生中の年の傾は向、簡潔に言うと【寒い、冬らしい冬】になることが多い傾向があります。

ラニーニャ現象発生中の冬の平均気温
%e5%9b%b313画像:気象庁参照

10月現在もラニーニャ現象発生中ですが、この冬は70%程度の確率でその傾向が続くと見られています。

まだ早い!と考えるかもしれませんが、真冬への備えは少しずつはじめておきましょう。日々の天気を確認質しつつ、今月~来月には雪の多い地域の方は「タイヤ交換」、それ以外の地域の方も「冬物コート準備」、「ストーブを出す」など手帳にメモしておいたほうがよいかもしれませんね。


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ウインタースポーツやクリスマス、年末年始など楽しみも多い冬。でも毎年寒さや雪が原因で被害を受ける方も多いという事実もあります。早めに備えられるところから冬支度をはじめておきましょう。

(2016/10/23 00:00更新)

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編集部随一の知恵袋。意外なものからどんぴしゃなものまで幅広く対応が可能。旬の食材に敏感で料理のセンスもかなり高め。カメラ、散歩、芝生で昼寝など「日向の人」というイメージだが、海や湖といった巨大な水溜りにテンションをあげるという一面も。大事な予定を立てるときの本気予報的中率はほぼ100%。頼れるお天気お兄さんである。