【乾燥注意】湿度が低いとリスクが高まる3つのこと

太平洋側では降水のない日が続き、空気が乾燥しています。「湿度」が低いことを乾燥としていますが、気象庁のHPによると…

普通は相対湿度のこと。相対湿度は水蒸気量とそのときの気温における飽和水蒸気量との比を百分率で表したもの。

このように定義されています。つまり、気温によって湿度は変わるわけですが、温かい空気のほうが水分量を多く含むことができますので、気温が低い冬は乾燥しやすくなるんですね。

ところで「乾燥している状態」とは、湿度が何%くらいのことをいうのでしょう?気象庁のHPには、以下のように定義してあります。

湿潤な(湿った)空気…目安として湿度がおよそ80%以上の状態をいう
乾燥した(乾いた)空気…目安として湿度がおよそ50%未満の状態をいう

空気中に含むことのできる水分量の半分にも満たない状態を「乾燥している」と表現するんですね。ちなみに厚生労働省が発表している資料によると、ビルなど「空気調和設備を設けている場合の空気環境の基準」としては「相対湿度を40%以上70%以下」となっていました。

■空気が乾燥すると気をつけるべきこと

空気中の水分量が減ると、さまざまな弊害やリスクが高まります。

① インフルエンザなどのウイルスが活躍しやすくなる
② 肌や喉のトラブルが増えやすくなる
③ 火事のリスクが増える

インフルエンザウイルスは乾燥した空気で増えやすく、ウイルスが飛散しやすい環境になることで、冬時期に流行するといわれています。東京都・埼玉県・神奈川県では1月8日に「インフルエンザ流行注意報」を発表し、インフルエンザの予防・拡大防止を呼びかけました。また、肌の乾燥によるトラブルで皮膚から雑菌が侵入しやすくなったり、喉が乾燥するとバリア機能が低くなったりし、健康への影響が否めません。火事については「燃えやすい条件が整いやすくなる」ことが挙げられます。

移動中はマスクで顔や喉を保護する(マスクをしている部分は呼吸によって湿度が保たれます)、加湿器を使うなど、乾燥対策を工夫してくださいね。

(アール)