【天体観測】条件はかなり良好!オリオン座流星群、観測のねらい目は?

ちょっと待って!25日に満月を迎えるのに条件が良好ってどういうこと?と思われた方、確かに「満月」はそうですが、今年(2018年)のオリオン座流星群のピーク予想は22日の深夜2時頃なので月は沈んだ後になり、観測条件のひとつでもある「月明かり」の影響は殆どないといえるのです。

■オリオン座流星群、2018はどんな感じ?

オリオン座流星群は、ハレー彗星が母体の流星群です。すべての流星群の中で2番目に速度が速く、煙のような流星痕を残す確率が高いので比較的観測しやすい流星群です。数としては1時間に10個程度とあまり多くはありませんが、ピークの2時頃から次第に増えていきますので、ちょっと夜更かしして根気よく眺めてみると見られる確率も高まるかも。また、オリオン座流星群はピークと予測されている日を中心に4~5日間くらいは、さほど数も変わらず観測されると言われています。ただ、22日を過ぎてしまうと暗さが十分ではない可能性があるため、できればそれより前に観測することをおススメします。


画像:国立天文台HP

■観察に必要なもの

観察には、近くに明かりがなく空を広く見渡せる場所を選びましょう。双眼鏡や天体望遠鏡は必要ありません。肉眼で観察してみましょう。「できる限り暗い場所で空を見上げる」これだけです。ヒトの眼は暗さに慣れるまで15分程度かかると言われますので、せめてそのくらいの時間は見上げていてください。空を見上げる時間が長くなると、首など疲れやすいので、レジャーシートのようなものに寝転がって見上げるのが姿勢としてはラクです。

■防寒対策をしっかりと!

観測できる時間帯は寒い夜半です。暖かい服装や毛布を用意するなど、冷えには充分な対策を!レジャーシートなどを使う場合は冷えが地面から伝わりますので、体温を奪われないよう工夫することが大事です。シュラフ(寝袋)もあると防寒対策になりそうですね。ピークとなる22日深夜は高気圧に覆われる予想で、全国的に晴れるところが多い見込みですが、放射冷却で冷え込みそうです。

星空見えるかなMAP (22日02時頃)