【防災特集③】正しくご存知ですか?大雨特別警報・注意報、レベルの違い

「平成30年7月豪雨」では、1府10県で「大雨特別警報」が発表されました。「大雨特別警報」とはどのような危険が迫ったときに発表されるのでしょうか?ニュースやメディア、アプリなどでも情報は入手できますが、その意味をきちんと理解することで、ご自身や大切な方の身を守るための行動に役立てていただけたらと思います。
防災特集第3弾では、気象庁が発表している「警報」について、市区町村から発令される避難情報などについて、気象庁のホームページからピックアップして紹介・整理したいと思います。

■特別警報の意味は?

「何十年に一度」という言葉をこれほど聞いた夏があったでしょうか。このフレーズは「特別警報」が発表されたときに、報道などで使われた言葉です。「注意報」「警報」などは、耳にしたり目にしたことがあったけれど、そこに「特別」がつくとどうなるのでしょうか。

気象庁のHPによると「特別警報」に関してこのような記載があります。


「特別警報」が発表されたら、ただちに地元市町村の避難情報に従うなど、適切な行動をとってください。

気象庁は、大雨、地震、津波、高潮などにより重大な災害の起こるおそれがある時に、警報を発表して警戒を呼びかけます。これに加え、警報の発表基準をはるかに超える大雨や大津波等が予想され、重大な災害の起こるおそれが著しく高まっている場合、「特別警報」を発表し最大級の警戒を呼びかけます。

特別警報が対象とする現象は、18,000人以上の死者・行方不明者を出した東日本大震災における大津波や、我が国の観測史上最高の潮位を記録し、5,000人以上の死者・行方不明者を出した「伊勢湾台風」の高潮、紀伊半島に甚大な被害をもたらし、100人近い死者・行方不明者を出した「平成23年台風第12号」の大雨等が該当します。

特別警報が発表された場合、お住まいの地域は数十年に一度の、これまでに経験したことのないような、重大な危険が差し迫った異常な状況にあります。ただちに地元市町村の避難情報に従うなど、適切な行動をとってください。


特別警報が発令されるときの、現象の種類と基準はこちらです。

■気象等に関する特別警報の発表基準

https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/tokubetsu-keiho/kizyun.html

上の表を図にするとこのようなイメージです。
http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/tokubetsu-keiho/

また、注意報や警報の段階によって各市町村から届く情報、それによって私たちがどのように行動すべきかわかりやすくまとまった一覧がこちらです。

■土砂災害に関する防災気象情報を活用した避難行動について

https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/ame_chuui/ame_chuui_p8-1.html

■情報は早めに入手し「そのとき」に間に合うように身につけましょう

気象状況や災害に関する情報は、気象庁HPをはじめ内閣府や各自治体からもたくさん発信されています。晴れて穏やかな天候のときには、なかなか見る機会もないかもしれませんが「そのとき」になってからでは遅すぎることが多いです。

今年は豪雨で大きな被害があり、台風の上陸も多く、ゲリラ豪雨や雷、竜巻に関する注意を呼びかける情報も増えています。いつやってくるかわからない災害に対し「正しい知識」と「対策に必要なこと」を身につけていただければと思います

ライフレンジャーでは、3月と9月に【防災特集】をお届けしております。いざというとき役立てられるよう、年に一度でもご自身で、ご家族で「防災情報」に関心を寄せていただけるキッカケにしていただければと思います。

資料参考:気象庁HP