【台風21号】今年最強の台風が接近!対策と警戒を!

四半世紀ぶりの強さ、今年最強ともいわれる台風21号が日本列島に接近しています。この台風は非常に強い勢力をたもったまま上陸する可能性が高く、気象庁をはじめメディアでも警戒を呼びかけています。早め早めの対策をし、身の安全を確保してください。

■まずやるべきことは「窓」対策

ライフレンジャーの調査で「台風がきたとき窓ガラスの対策方法がわからなくて困っている!」という声が最も多いことがわかりました。
窓ガラスは「風の強さ」で割れるのではなく「飛んできたもの=飛来物」で割れるんです。ベランダに置いてあったモノで自宅の窓が割れてしまわないように、また、他人の窓を割ってしまう加害者にならないためにも!今すぐできるのは「ベランダにあるモノを室内にしまう」こと。洗濯機などはそう簡単に動かせないかもしれませんが、せめて「飛んでいかない・動かない」ための対策を。

【 外に置いていませんか?!】

窓対策
●ベランダをチェック!
物干し竿、植木鉢、じょうろ、スコップ、自転車、スリッパ、ゴミ、テーブル、椅子…これらは台風が上陸する前に室内へ!
洗濯機、ほか重量のある大きなモノ…ロープなどで固定して動かないように!
●さらに安心!
雨戸やブラインドを閉めておく
●もっと安心!
ガラス飛散防止フィルムなどを貼る
(インターネットでも手軽に購入できます。台風が来る前に確認してみてはいかがでしょうか?)

■災害対策、基本は同じ。日頃からできる3つのこと

以上、台風に対する備えを書かせていただきましたが、災害に対する備えで共通していることはといえば、食糧の確保、水の確保なども大事ですね。災害対策グッズにあげられるような基本的な装備はいつでも使えるように、日頃からのチェックをお忘れなく!台風の真っ只中、買い物に行かないと食べるものが無い!なんてことにならないような備えを万全に!


■大雨にも警戒を!

記録的な大雨「平成307月豪雨」が西日本の広範囲を襲い、甚大な被害をもたらした傷跡も癒えぬまま、また新たな危険が差し迫っています。特に西日本各地はもちろん、そのほかの地域も「今まで大丈夫だから、今回も大丈夫」ではなく、くれぐれも情報収集と早め早めの行動を心がけてください。

日本の国土には傾斜が急な場所が多いため、他国よりも土砂災害が発生しやすい環境にあります。土砂災害は一瞬にして尊い命や貴重な財産を奪っていく恐ろしい災害で、発生すると避難する時間はほとんどありません。雨が続いたり地震が発生すると、土砂崩れの危険性が高くなりますのでさらに注意が必要です。

豪雨や大雨による被害を未然に防ぐには、気象庁が発表する防災気象情報をまめに確認することも大事です。台風の接近に伴い、雨量が極端に増える可能性もあります。たとえ大雨警報や大雨注意報が発表されていなくても、十分な注意が必要です。屋外にいる際は、雨水が流入しやすいアンダーパス、氾濫のおそれがある河川、各都道府県が公開している土砂災害危険箇所などには、絶対に近寄らないようにしましょう。

■危険な場所・避難先を知っておきましょう

土砂災害の被害を防ぐためには、必要な情報を入手しておく必要があります。国土交通省が発表している「各都道府県が公開している土砂災害危険箇所と土砂災害警戒区域」に、自宅や勤務先などが含まれていないか確認しておきましょう。
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写真提供:一般財団法人 消防防災科学センター(http://www.isad.or.jp/

土砂災害の可能性がある場所に自宅や勤務先などがある方は、豪雨や長雨などの際、危険が迫る前に避難しなければなりません。気象庁が発表している「土砂災害警戒情報」を確認するようにしてください。該当する地域の土砂災害警戒情報が発表されていたら、とにかくすばやい行動を!とはいえ、土砂災害は自然現象が原因であるため、その発生を事前に予測することは困難です。では何を契機に避難すればいいのでしょうか。

■土砂による災害の特徴

土砂災害とは、豪雨や長雨、地震などを原因としたがけ崩れ、地滑り、土石流による災害のことを言います。それぞれの特徴についてまとめました。

<がけ崩れ>
がけ崩れとは、都市周辺の台地の急斜面や人家周辺の切り土斜面から土砂が崩れ落ちる現象のことで、最近では特に都市周辺の新しい住宅地でのがけ崩れによる災害が増加しています。

異音がしたら要注意

大雨や長雨で地中にしみ込んだ水分により土地の斜面が不安定になって発生しますが、地震によっても起こります。突如起こるスピードが速いのが、がけ崩れの特徴です。

<地すべり>
地すべりとは、斜面の一部、もしくは全部がゆっくりと斜面下方に移動する現象のことをいいます。大雨や、長雨、雪解け時に発生することが多く、一般的に移動する土の量が多いため、甚大な被害を及ぼします。道路の陥落など、広い範囲に被害が出るのが、地すべりの特徴です。
<土石流>
土石流とは、山腹や川底の土砂が長雨や大雨による水と一緒になって、ものすごい勢いで流れてくる現象をいいます。谷や渓流を下り、数キロメートルも離れた地域にまで大量の土砂・岩石を押し出すため、被害も大きくなります。
流れのスピードが速く、建物や畑などに一瞬で壊滅的な被害を及ぼすことがあるのが、土石流の特徴です。
■こんなサインが出たら要注意!土砂災害の前兆とは?

土砂災害が発生する際、前兆となる現象が見られる場合もあります。以下のような現象に気付いたら、すぐに避難場所に移動しましょう。

*がけ崩れの際には、湧き水の増加や濁り、小石の落下、がけに発生する亀裂など。

*地滑りの際には、井戸水の濁り、地鳴りや山鳴り、地面に発生する亀裂など。

*土石流の際には、河川の濁りや水位の低下、山鳴り、流木や転石の音の発生など。

ただし、夜間や雨量が多い場合など、これらの前兆に気付きにくいことも考えられます。また、土砂災害が発生する際、必ずしも前兆となる現象が見られるわけではありません。

被害を防ぐためにも、日ごろから付近の土砂災害危険箇所などを調べておき、気象庁が大雨警報を発令した際には、さらに雨量が増えることを見越して、早めに避難するようにしましょう。

夜暗くなってからでは上のような変化には気づきにくいため、昼間の明るい時間に周りにこのような場所がないか確認しておきましょう。また、このようないつもと違う様子が見られたら、早めに避難するようにしてください。

<<参考>>

▼各都道府県が公開している土砂災害危険箇所と土砂災害警戒区域
http://www.mlit.go.jp/river/sabo/link_dosya_kiken.html

▼土砂災害警戒情報
http://www.jma.go.jp/jp/dosha/

▼土砂災害警戒判定メッシュ情報
https://www.jma.go.jp/jp/doshamesh/

▼国土交通省ハザードマップポータルサイト
https://disaportal.gsi.go.jp/index.html/