【天・気になるシゴト】花火大会の中継番組で活躍する繁田アナウンサーの憂鬱とは

隅田川花火大会の生中継番組で番組を盛り上げていらっしゃる、テレビ東京の繁田美貴アナウンサーに、お仕事と天気の関係について伺ってきました!

① 中継番組アナウンサーのお仕事で、お天気はどれくらい重要ですか?

隅田川花火の前は、10段階で言って10ですね。お天気が最重要です。

②   天気の何を一番、どのタイミングで知りたいですか?

前日の夜に、1時間単位でどのタイミングでどの程度の雨が降るか、詳しく正しくわかるといいですね。できれば風の強さも。花火で考えると、実は少量の雨より風の方が怖いので。ちなみに、洗濯物も風がこわいですよね。朝、せっかく干していったのに帰ってきたら床に落ちていた、なんてこともありませんか?

風がどれくらいの強さでいつ吹くのか、家に帰るまでに洗濯物を外に干しておいて大丈夫かどうか?前日の夜、もしくは当日の朝早くまでにその日のお空の全スケジュールがわかると、ありがたいのにな〜とよく思います。

③ 天気はいつどんなときにチェックしますか?

花火のときは2週間前から気にし始めて10日前辺りから、週間天気などを毎日頻繁にチェックします。さらにニュース担当のときに気象予報士の方と一緒にお仕事をするので、天気どうですかね?」ってコソッと聞いたり、花火の日が近づくとずーっと気になっています。

花火大会以外でも、外(ロケ)ありきの番組では天気は気にしますが、実は私はずーっと晴れ女だと自負しておりまして、以前は、例えばロケ前に雨の予報だったとしても「大丈夫、晴れる晴れる!」と言っていたんです。でも、あのとき(2013年の隅田川花火大会)のゲリラ豪雨の一件があってからは「自分は本当に晴れ女なのかしら?」という疑問が頭に浮かんでくるようになってしまいました。(笑い)

予報もどんどん精度が高くなり、1時間ごとの予報も情報として出ていますよね。その予報の中に少しでも雨マークなんてついていたら「え…!?」と思うようになりました。特に屋外の仕事のときは、天気予報をすごく頻繁にチェックするようになりましたね。

④ 天気によって苦労していること・工夫していることはなんですか?

強い陽射しが苦手なので、いつも日傘をもち歩いています。一応、晴雨兼用なので個人的には、いつ急な雨が降っても対応はできていますね。それくらいですかね、天気の急変に対して、ということでは。

花火中継に関して言えば、ゲリラ豪雨のときの映像をチェックするときは、自分がそのとき何を言っていたのか全て書き出したりしました。
洪水や大雨の警報が出た時にどんな感じでお伝えしていたのか、注意喚起はどのようにしたか一度おさらいをして、万が一またあったときのために、頭の中に箇条書きでストックするようにしています。

⑤ 今までで一番「天気」に悩まされたのは?

2013年の隅田川花火大会のときのゲリラ豪雨です。もう、そこに集約されちゃいますね。あんなに雨で色々なことが変わったのは初めてでした。

花火大会では昨年も雨は降りましたが、風も弱かったのでなんとか最後まで打ち上げられました。雨・風がこんなに怖い存在だとは知りませんでした。ゲリラ豪雨に関して詳しく早くわかるとよいですね。

また、ゲリラ豪雨のときに低体温症になってしまう方もいらっしゃるみたいなので、万が一に備えて素早く注意喚起ができるように、本番前に確認して準備しています。

お天気や災害に関しては日ごろからできる限りの準備をしています。絶対に起きてほしくないからこそ、起きたときにちゃんと対応できるように。「これだけしっかり準備したんだから大丈夫、晴れる!」と自分に言い聞かせて。

昨年は、ちょっとヒヤッとしましたけど、「デジャブ?」と思って。(笑い)今年は花火日和になって、きれいな花火が上がればよいなと思います。


『独占生中継 隅田川花火大会』
テレビ東京 2018年7月28日(土)夜6:30~8:54
※順延の場合は翌7月29日(日)夜6:30~8:54に順延

http://www.tv-tokyo.co.jp/hanabi/


夜空に咲く大輪の花のように、繁田アナウンサーの笑顔も本当に素敵で美しいお花のようでした。当日はすっきりと絶好の花火日和になって、花火と一緒に繁田アナウンサーの笑顔を拝見したいなと思いました。どうもありがとうございました。

取材協力:テレビ東京 繁田美貴アナウンサー

(アール)