【天体観測】 おり姫とひこ星は“年に一度きり”ではなかった!?

1年にたった一度だけ、おり姫とひこ星が天の川を渡って会うことができる日・・・
いわば「常識」のような、七夕のロマンチックな伝説ですが、実は、空の事情でいうと、おり姫とひこ星が見えるのはこの日一日限り、というわけではありません。


画像:国立天文台HP

画像の真ん中から少し左のほうにある「夏の大三角形」を見ていただくと、三角形を構成する3つの明るい星がありますよね。ひときわ明るい2つの星が「こと座のベガ(おりひめ星)」と「わし座のアルタイル(ひこ星)」です。(あと1つは「はくちょう座のデネブ」です)

星は一夜だけ光っているものではないので、もちろん、七夕の星が7月7日にしか見えない、ということはありません。七夕を過ぎてもしばらくは夏の大三角形を見つけることができるでしょう。特に新月の7月13日前後、8月11日前後は天体観測をするには好条件といえそうです。七夕を機に、夜空を見上げてみるのも暑さしのぎになるかもしれませんね!

さて、気になるのが当日の空もよう。
今年は関東で観測史上最も早い梅雨明けを記録したものの、多くの地域が梅雨の真っ最中。東日本~西日本は雨雲に覆われるところが多い見込みで、北日本の一部を除いては「七夕の夜空」を見るのは少し難しいかもしれません。

七夕の夜空 見えるかなMAP