【天体観測情報】バナナムーンとヴィーナスの共演を愛でよう

梅雨の時期、天体観測の条件としては良いとはいえないシーズンではありますが、こんなときだからこそ晴れた空を見上げてみたくなる話題を。

■6月は金星が見頃

太陽が沈み始める頃から、まだ明るさの残っている空でも十分見つけることができるほど輝いているのが金星です。
金星が「ヴィーナス」と名前がついたのは、その明るさから、とも言われています。肉眼で確認するのは難しいですが、金星は月のように大きく満ち欠けし、大きさがかなり違って見える星です。

■ヴィーナス&バナナムーン

バナナムーンとは、三日月(みかづき)のこと。確かに月齢3日目の月は、バナナのようにも見えますね。6月16日(土曜)の太陽が沈んでから30分後ごろ、輝く金星(ヴィーナス)と三日目の月(バナナムーン)が接近します。
バナナムーンに関して言えば「影の部分」がうっすら見える現象も期待できそうです。地球から反射した光が、月の陰の部分を照らすこの現象を「地球照」と呼ばれています。

(画像:国立天文台HP)

6月21日に夏至を迎える空は、日がのびて明るい時間が長く感じられます。6月16日、日の入りは東京地方で18時59分頃。ヴィーナスとバナナムーンの共演は、日の入りから30分後ごろが一番の観察チャンスです。この機会に空を見上げてみてくださいね。
※安全の確保は十分に行い、双眼鏡を使う場合は絶対に太陽を見ないようにしてください。

(アール)