春にちょっと調子が悪くなるのは○○が激しいせい?

寒い冬が終わりを告げて春へ!日差しが強く明るくなり、暖かくなり始め、桜の花が咲いて、心がウキウキしてしまうポジティブなイメージの季節ですが、一方で「なんとなくちょっと調子がよくない」と不調を感じたりする人が多い季節とも言われています。“春の不調”とはいったいどんなことが原因なのでしょうか。

1:強風が吹き荒れる
春を迎える頃、日本付近の南と北の温度差が大きくなって、暖気と寒気がぶつかりやすくなります。このため低気圧が発達しやすくなり、強風が吹きやすい状態になります。立春(2月4日頃)から春分(3月21日頃)までの期間に、風速8.0m/s以上・南よりの風・日本海に低気圧がある・前日より気温が高い)などの諸条件が揃った風を「春一番」として各地で発表されていますが、この強風が花粉や黄砂などを運んだりもします。

2:寒暖差が激しい
高気圧と低気圧が短い周期で入れ替わります。気温が高い日が続いたかと思えば寒さがぶり返して数日間寒い、といったことを繰り返すことを「三寒四温」といいます。寒い日が3日続いた後に暖かい日が4日あって、天気の変化を繰り返して本格的な春になっていきます。また、昼と夜の気温差が大きくなるのも春先の特徴といえるでしょう。気温の差が大きくなると、体温を一定に保つためにコントロールしてくれている自律神経がフル活動になります。これが長時間続くと、自律神経で対応しきれなくなってバランスを崩しやすくなります。

3:日照時間が長くなる
太陽が出ている時間が長くなり、夜が短くなるのもこの季節。明るい時間帯が伸びる分、日中の活動時間も増えてしまったり、それによって睡眠時間が少なくなる傾向にあるなど、体内のリズムの切り替えがうまくできないと疲れがたまったり、だるさを感じたりする人も。

4:環境の変化
卒業、入学、入社、職場での異動、引越しなど、生活のリズムや住環境、人間関係などが大きく変わるのもこの時期に多い傾向があります。「変化」はよい変化であっても心身にストレスを与えます。

春は「天気が変わりやすい」というのが、大きな特徴として挙げられます。実際、ここ最近の天気を思い返してみても、5月下旬頃の陽気と予報される日があったかと思えば、強い冬型の気圧配置で寒い日があったりと、気温がジェットコースターのように上下していることがわかります。めまぐるしく変わる環境に身体がついていくだけで大変なストレスと負荷をかけることになるんですね。
こんな時期は気象に関する情報をマメにチェックして、ご自身の心身を守る対策をできる限りして健やかにお過ごしください。

(アール)