【天気の言葉】雪の表現、あれこれ

日本各地で大雪・豪雪による被害のニュースが多いこの冬。4年に一度開催される冬のスポーツの祭典でも、ものすごい寒さや風による影響について耳にすることが多いですよね。韓国のピョンチャンといえば、標高の高い地域で韓国でも特に寒い場所して知られ、豪雪地帯としても有名とか。けれど夏の期間は避暑地として人気があるほど、涼しく過ごせるようですね。

さて、冬のスポーツには欠かせない雪。雪と一口に言ってもたくさんの種類…形状や降り方があり、雪を表現する言葉もたくさんあります。

気象庁の予報用語の中で「雪」に関する言葉は
雪、みぞれ、あられ、ふぶき、地ふぶき、猛ふぶき、風雪、落雪、融雪、なだれ、暴風雪、豪雪、大雪、強い雪、弱い雪、小雪
他に解説用語として、凍雪、細雪(ダイヤモンドダスト)、氷霧、山雪、里雪
などがあります。これらについては、実際にニュースや天気予報の記事などで目にしたことがあると思います。
気象庁が定めている「予報用語」とは、さまざまなメディアを通して伝えられる天気予報という情報において、「明確さ」「平易さ」「聞き取りやすさ」「時代への適応」などを考慮して決められたものです。(参考:気象庁HP)

これとは別に、昔から伝わる言い方や表現があり、どちらかといえば情緒的な情景を表現したり、あだ名のように親しまれていたりする言葉があります。その中からいくつかピックアップしてご紹介したいと思います。

■ 雪を花に見立てた言葉
雪花(せっか)雪の結晶の形やひらひらと降る様子を花に例えて
六花(りっか)六角形の雪を花に例えて
天花(てんか)天から降ってくる花、という意味
瑞花(ずいか)豊年を予兆とするおめでたい花、という意味

■ 雪の状態や降り方を表現
淡雪(あわゆき)うっすらと積もってすぐに消えてしまうことを表現
餅雪(もちゆき)お持ちのようにふわふわとした雪を表現
綿雪(わたゆき)ちぎった綿のような、やや大きめの雪
牡丹雪(ぼたんゆき)雪の結晶が複数くっついて大きな雪片となって降る雪
べた雪(べたゆき)水分の多い雪
小米雪(こごめゆき)砕けて粉のようになったお米のことを小米といい、さらさらと粉のように降る雪

■ 雪にまつわることわざ

*柳に雪折れなし・・・柳のように一見弱そうに見えるものでも、柔軟性のあるものは堅いものよりも強い
*闇夜に烏、雪に鷺・・・暗いところに黒い烏(カラス)、白い雪の中に白い鷺(サギ)、まわりの景色に溶け込んでいて区別がつきにくいこと
*冬の雪売り・・・わざわざ買う必要がないほどあるものを売り物にしても買う人はいない、という例え
*雪は豊年の瑞(しるし)・・・雪がたくさん降ると豊作の年になる前触れということ

雪にまつわる言葉のエトセトラ、いかがでしたでしょうか。雪がたくさん降ると豊作となる・・・このことわざに関しては、どうか本当であってほしいと願いたいところですね。

(アール)