【旬の魚介】世界中の豪傑たちが愛した、海のミルク

「“R”のつかない月のものは食べるな」「花見を過ぎたら食べるな」
「食べる時期」について日本でも世界でも、寒い時期のものが推奨されるカキ。

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こうみると、“R”がつかない月のほうが少ないんじゃ…と思いますが、“R”がつかない時期というのはつまり「暑い」時期にあたります。カキは夏になると身が痩せて味も落ちると言われます。それに水温が高い夏の海は、細菌も多く中毒の原因になる要素が増えるとのこと。なるほど、味の良し悪しだけではなく衛生面も関係があったのですね。

■ 全部オスだから「牡蠣」?

ところで、カキの字にも注目。いわゆる貝類には、雌雄があるものとないものがいますが、食用とされている貝の殆どが雌雄ありと言われます。ホタテやアワビ、サザエやバイなどはみんなオスとメスの区別があるんです。ところが!こんなに食べられているカキにはその区別がなく、全部がオス。つまり「牡」という字が使われるようになったとか。

■ 生食用と加熱用の違いってなに?

スーパーの鮮魚コーナーなどでカキを見ると「生食用」「加熱用」とシールが貼ってあったりしませんか?これってどんな違いがあるのでしょう?なんとなく「生食用」を買った方が新鮮なんじゃないかという気がしてしまいますよね。でもこれは間違いです。生食用と加熱用の違いは

*条例で制定された指定海域で獲れたかそうでないか

*細菌数の基準値をクリアするための滅菌洗浄をしているかしていないか

この2つが主な違いとなります。鮮度の違いじゃないんです!カキは1日にものすごい量の海水を飲み込んで吐き出すフィルターのような機能をもっていて、この海水の中に旨味や栄養素なども含まれています。洗浄処理をすることによって旨味や栄養素が減るといったマイナス要素も指摘されたりもしています。おいしく不安なく食べるために「このカキは処理してないから加熱してね」か「事前処理していますよ」の違いということですね。

 

■ 海のミルクは大人気

ナポレオンやシーザーなど、歴史上の「英雄」と言われる方々もカキが大好きだったというエピソードが多く見られます。130個以上食べたとされる豪傑もいるようですよ。いくら美味しいとはいえ、一度に130個はさすがに食べすぎのような…。カキは昔から「栄養価が高い」と言われているから、かもしれませんね。


こんにちは、アールです。カキのシーズン到来ですね~。カキフライ、カキの土手鍋、カキご飯、カキのアヒージョ…うーん、たまりません。今年も海の幸に感謝しながら、美味しくいただきたいと思います。