流星群の正式名称はとってもステキな名称の会議で議論されている!

10月から流星群が目白押し!とお伝えしましたが、次の注目流星群は「オリオン座流星群」。母天体がハレー彗星であることが知られており、明るい流星が多く観られることでも人気の流星群です。

今年(2017年)のオリオン座流星群は、月が20日に新月を迎えるため、月明かりの影響もなく絶好の観測条件と言えます…が!台風21号発生により、ちょうど極限を迎える21日~23日頃の天候がとても心配です。


<見えるかなMAP>

【気象概況】(10月21日21時頃)

南海上から台風21号が北上し、それに伴って秋雨前線の雨雲も東・西日本の太平洋側沿岸部にかかる見通し。北海道では星空が期待できるものの、そのほかの地域は全国的に雲に覆われる

(※)予報は変わりますので最新の情報にご留意ください。


・・・天気のことは祈るより他ありませんが、これからも観測が期待できる流星群にも共通する話題をお届けしたいと思います。

★流星群の名前について★

オリオン座、ふたご座、おうし座、ペルセウス座…などなど、流星群の名前には放射点の位置にある星座やその近くの恒星の名前が使われていました。ですが、その一方で例えば10月の始め頃にご紹介した「10月りゅう座流星群」のように、母体の彗星「ジャコビニ流星群」と呼ばれることもあり、1つの流星群に複数の名前がついているケースもありました。他にも色々呼び名が存在し、ちょっとややこしいことに。

そこで、国際天文学連合が「流星群の正式名称を決定する」ために会議を重ね、2009年8月に、まずは64の流星群について正式名称が確定。同時に「流星群の名称付与方法についてのルール」も制定されました。この決定に合わせ、それぞれの流星群の和名についても一定のルールで設定されることになったそうです。
このルールに基づいて名前を話し合う場は「流星会議」(なんだか参加したくなる名称の会議ですね)。会議で行われた議論をもとに国立天文台が設定しているんだそう。ちなみに2017年1月1日更新で、112の流星群の和名が決定しています。
オリオン座流星群は学名「Orionids」、略符「ORI」(※略符とは、流星群の正式名称が決まる際、同時に付与されるアルファベット3文字。論文などでも使われます)。国際天文学連合の中では8番の符号がついています。

オリオン座流星群、見えて欲しいですね。でも、曇った空を見上げることになった時は…流星群の名称の由来について場を盛上げていただければと思います。


こんにちは、アールです。今年は本当に「雨、雨、雨…」ちょっと雨が多すぎやしませんか?え?と言いたくなる感じですよね。台風がやってくるとなると、いろいろなことが心配になりますが、どうか早く小さく弱くなって被害がありませんように。