【旬のサカナ】他のサカナとは違うことだらけ!「歯」を大切にしているサカナとは?

ムニエルやフライなど、バターや油を使った料理に登場する機会の多いタチウオ。クセのない上品で淡白な味わいの白身は骨離れもよく、食材としても釣り人にも人気の高いサカナです。「タチウオ」という名前は、見た目がシュッとして刀(タチ)のようだからという説や、潮の流れの緩い場所で「立って泳ぐ」から、などの由来があるようです。

■他のサカナとすごく違う?

タチウオは、他のサカナにある色々なものを持っていません。例えばウロコ、尾びれ、腹びれ。ウロコがないため、グアニンという物質がむき出しになっているんだそう。ちなみにこのグアニンは模造の真珠やラメ・パールといった化粧品の原料にも使われていたとか。

■タチウオは「歯が命」?

ちょっと触れただけでも鋭く切れてしまうほど、タチウオの歯は鋭く、あごの中にズラズラッと並んだ立派な歯の下には予備の歯があり、欠けるとさっと生え変わります。成魚になると小魚やイカなどを食べますが、鋭い歯を持っているくせにエビやカニなどの硬いものには手を出さないようで「歯を大切にするサカナ」と評判とか。ちなみに小田原では、タチウオの歯が由来と思われる地方名「イトキリ」の名で呼ばれています。

■釣り人にも大人気!

タチウオは南の暖かい海域で冬を過ごし、夏は北上して産卵、冬になる前にまた南へ、という回遊魚です。釣り人にも人気が高く、地方によって釣り方はさまざま。例えば関東地方では昼釣りで、関西では昼も夜も。陸でも船でも釣ることができ、シチュエーションによって道具を使い分けるのも楽しそうです。タチウオは冒頭にも書いたように「鋭い歯」を持っていますので、素手ではなく軍手などの用意をお忘れなく!


こんにちは、アールです。タチウオって美味しいですよね!オリーブオイルとにんにくでカリッと焼いても美味しいし、ムニエルも最高。煮付けにしてもよし、南蛮漬けなんて手もあるな。もちろんフライだって…レシピが限りなく出てきてしまいますが、釣りも楽しそうですね!そろそろデビューしてみるかな~。