「特異日」という言葉をご存知ですか? 気象庁のキッズ向けコンテンツ「はれるんランド」によると、このように説明されています。
「特異日」という言葉は、過去数十年の天気の結果から、「晴れ」などの特定(とくてい)の天気が現われる割合が、その前後の日と比べてとても多かった日のことをさして使われています。ただし、はっきりとした定義はなく、調べたら確かに多いけど、なぜそうなるのかもわかっていません。
たとえば、11月3日の文化の日は晴れる日が多いことで知られていますが、その傾向が今後も同じように続くとは限りません。
また、昔は「特異日」と言われていたけど、今では「特異日」とはいいにくいようにその特徴(とくちょう)が変わっていることもあるようです。
(引用:気象庁はれるんランド)
ということで9月の特異日を調査してみたところ、インターネット上には「9月12日が雨の特異日である」という記述が多くありました。そこで、気象庁の過去データを徹底的に調べてみましたのでまとめてみたいと思います!
まずはこちら。
▼東京:過去40年間の9月12日の天気▼
データ参照:気象庁HP
ブルーで色付けした日が「雨」とされている日です。この表の左半分の20年間では、14/20の確率で「雨」ですが、右半分の20年間では7/20となっておりその差は「半減」。全体でも21/40で、50%は確かに超えているけれど「特異日」とするには微妙な数字…。
次に、年間で見るとどんな感じ?というと、こんな感じです。
1981年から2010年までの50年間の日別天気出現率
データ参照:東京管区気象台HP
オレンジ色が「晴れ」、ブルーが「雨」、グレーが「曇り」、白が「雪」。こうしてみると、一番雨の出現率が高いのは6月26日の63.3%で、9月12日は30%となっています。30%では「特異日」とは言えないような…。
「はれるんランド」の解説・後半に書いてあるように「昔は特異日だったけれど、今では「特異日」とはいいにくい…」、本当にその通りになっているんですね。環境の変化も気になります。
こんにちは、アールです。「特異日」が変化しつつあるとは。やはり環境の変化による影響が大きいのでしょうか。とかく「雨」に関するニュースがとっても多い気がする今年の夏。もうすぐ夏は終わりそうですが、雨による災害ももう終わって欲しいと思います。