夏の合宿で民宿に訪れた小学生がスズメバチに襲撃されたという心配なニュースが報道されました。ハチは他の有毒な生物と比べて接触する機会が多く、死亡事故に繋がる件数も多いことで注意が必要です。スズメバチの被害は夏から秋にかけて特に多くなるため、これから充分に警戒してください。
■スズメバチの特徴について
スズメバチは日本国内に何種類もいます。中でも一番大きな「オオスズメバチ」、都心部に多い「キイロスズメバチ」などが良く知られています。スズメバチはハチの中でも特に荒っぽい性格をしており、巣を守るために集団で人を襲ったりします。
興奮すると「カチカチ」という音を鳴らしながら攻撃し、毒針で刺すだけでなく毒液をまき散らしたりする危険もあります。また、ミツバチなどと違って、同じ針で何度も刺すことができるとも言われています。
■スズメバチに攻撃されないために!
1:近寄らない!
人家の軒先などにスズメバチの巣が作られる場合もありますが、スズメバチに関する事故は山林や農村などのケースが多いです。
2:なるべく白っぽい服装を
スズメバチは黒っぽい色のものを攻撃しやすいので、できる限り白っぽい服装を。白い帽子をかぶるなど、髪の毛を見せない工夫も必要です。
3:香水・整髪剤は厳禁
甘い香りに近寄ってきますので、香水・コロン・整髪剤はもちろん、ジュースや食べ物なども控えるようにしましょう。
■それでも遭遇してしまったら?
姿勢を低くしてゆっくりとその場を離れる。毒液がまき散らされるかもしれないので、上をあおいで見たりしないこと!目や気管に入ったりするととても危険です。
ひらひらするものもハチを刺激してしまいますので、手や帽子・タオルなどで払わないこと!
■刺されてしまったら!
スズメバチの毒性はとても強く危険です。刺されたら10~15分後にさまざまな症状が出はじめます。ヒアリなどの毒と同じように、アナフィラキシーショックが心配されます。
スズメバチに刺されて身体に異変が現れた場合はすぐに救急車を呼ぶ、急いで病院に行くなどすばやい行動をとってください。
※素人判断では危険ですので、できる限り病院でちゃんと診てもらうことをおすすめします。
飛んでいるハチを見て「ああ、これは○○ハチね!」と瞬時にわかる人は少ないと思います。スズメバチの特徴のひとつに「比較的大きい」というのがありますが、とっさに比較するものもないと思いますので、素人が判断するのはとても難しいと言えます。ハチにはとにかく近づかない!ハチを興奮させることは絶対にしない!どうか気をつけてお過ごしください。