【暦のコト】暑さが落ち着くのと秋が来るのはちょっと違う?

「処暑」も二十四節気のひとつですが、ひとつ前に「立秋」があるのに、また「暑」という文字が入るって…と、少し違和感というか、どうして?と思っていました。色々調べてみると“秋の気配が出始める”のと、“だんだんと暑さが落ち着く”では、意味が全然違うと気づきました。

「立秋」を過ぎると、夏から秋へ季節の移行が始まります。「処暑」には暑さが落ち着いて空気が冷えていき「白露」を向かえて秋が深まっていく、といったイメージでしょうか。

ネット上の情報などでは、処暑の頃には台風が襲来しやすいとありましたが、気象庁の記録などを見ても特にこの日に台風が多いといったデータを得ることはできませんでした。ちなみに台風の特異日とされているのは9月17日と26日です。

■子どもが主役のお盆?

この頃の行事としては、8月24日を中心とした前後2日間に「地蔵盆」という風習があります。京都を中心とした近畿地方や北陸などで行われる行事で、お地蔵さまの縁日です。ここで言うお地蔵さまとは「道祖神」のこと。路傍や辻(道が交差した場所・三叉路など)にいらっしゃるお地蔵さんです。村の守り神でもあり、子孫繁栄として信仰されたことに由来して「地蔵盆」では子どもが健やかに育つことを願います。

■夏バテに注意

暑さが和らいでくる時期とはいえ、30度を超え熱帯夜となる日もあります。夏の期間の疲れがたまり、体調を崩しやすい時期でもありますので注意が必要です。旬の食物などを食事に取り入れ、しっかり栄養を補給し充分な休養を。
ちなみにこの時期のオススメ野菜は「ナス」。「秋ナスは嫁に食わすな」なんて言葉がありますが、この言葉、意地悪な意味ではなく「この時期のナスは美味しいけれど、食べ過ぎると身体を冷やしてしまうから注意が必要」という思いやりの意味があるそうです。ナスは水分が多いので身体を冷やすといわれているようです。


こんにちは、アールです。暦の上ではどんどん「秋」になっていってるはずなんですが、特に関東地方は8月に入ってから3週間近く連続で「雨」。日照時間が異様に短いとのことで、夏らしい夏を感じることなく秋になってしまうのか…とちょっと残念な気持ちもあります。ギラギラした太陽がちょっぴり恋しい、なんて思ってしまう今日この頃。