【納涼特集】高原だけじゃない!意外な「涼み」スポット・鍾乳洞へ行こう

暑い、そして蒸し暑い、日本の夏。
クーラーや扇風機など「電力」に頼らず涼めたら最高なんだけど、と多くの方が思い浮かべる場所=避暑地といえば高原、だけではないんです。
今日は意外?な納涼スポット「鍾乳洞」について書かせていただきたいと思います。
一年中一定の温度で夏は涼しく、冬は場合によっては外気よりも暖かい。

自然の不思議・鍾乳洞で涼を感じてみませんか?


■鍾乳洞とは
海底でサンゴなどが堆積することによってできた石灰岩(せっかいがん)が、地殻変動などによって隆起し、雨水や地下水などで浸食をうけたもの。
石灰岩は他の岩石と異なり、主成分の炭酸カルシウムに二酸化炭素祖が多く含まれ地表の水に良く溶けます。
この性質により、他の一般的な岩石よりも激しく侵食されて内部にたくさんの空洞ができます。
また、溶け残った石灰岩が空洞の中で突出した状態になります。
こうした経緯によって鍾乳洞が作られます。


龍河洞「天降石」
写真提供:(財)龍河洞保存会



■「日本三大鍾乳洞」編集部おススメの鍾乳洞をご紹介

龍泉洞(岩手県)
現在も調査が継続中で未知の要素が満載。総延長は5kmともいわれる規模を誇る。
現在確認されている8つの地底湖のうち3つが公開中。
世界有数の高い透明度で目が覚めるような青い地底湖がとても幻想的。
洞中に住むコウモリと共に天然記念物に指定された。
名水百選、日本の地質百選にも選定される。
http://www.iwate-ryusendo.jp/

        「第1地底湖」


「第2地底湖」


「第3地底湖」
写真提供:龍泉洞事務所



龍河洞(高知県)

国指定史蹟天然記念物、日本の地質百選に指定される。
洞内から弥生式土器をはじめ、人の生活の痕跡が見つかっている。
2000年以上前に先住民族が生活に使っていた壺が鍾乳石と一体化しつつある様子が見られる。
この壷は考古学上でも大変貴重な資料であり「神の壷」と呼ばれ見どころのひとつとなっている。
http://www.ryugadou.or.jp/


龍河洞入口の「竜王神社」


2000年前の壷「神の壷」
写真提供:(財)龍河洞保存会



秋芳洞(山口県)

日本最大規模の鍾乳洞。
「百枚皿」「千畳敷」「黄金柱」「大黒柱」「くらげの滝のぼり」など観察ポイントも多く、国の天然記念物、秋吉台国定公園の一部として指定、日本の地質百選に選定、ラムサール条約登録湿地に登録された。
洞内温度は四季を通じて17℃で一定しており、夏涼しく冬は温かく快適に鑑賞できる。
http://www.karusuto.com/


秋芳洞 入り口


「百枚皿」


「黄金柱」
写真提供:(一社)美祢市観光協会



こんにちは。ノキです。
夏に自然の涼しさを求めるなら、やっぱり洞窟ですね!
今回は日本有数のおすすめスポットを紹介しましたので、夏休みのお出かけ先候補に、ぜひ鍾乳洞を追加してみてください!!