熱中症に弱い都道府県はどこ?

猛暑日(最高気温が35℃以上)が増加すると、熱中症で救急搬送される方も大幅に増加します。実際、梅雨明けに伴って猛暑日が増加した2015年7月は、前月の約8倍となる2万4,567人もの方が救急搬送されました。ただし、この数字はあくまでも、全国の救急搬送人員数を合計したもの。都道府県によっても、熱中症による救急搬送人員数には大きな開きがあるのです。

 

都道府県別、救急搬送人員数の差

2015年7月、熱中症による救急搬送人員数の最多を記録した都道府県は、東京都(2,293人)。これに埼玉県(2,016人)、愛知県(1,524人)、大阪府(1,422人)、神奈川県(1,399人)が続きます。人口の多さを考えれば、これらの都道府県に救急搬送人員数が集中するのは当然でしょう。

しかし、人口10万人当たりの救急搬送人員数を確認すると、この順位は大きく入れ替わります。最多を記録した都道府県は、群馬県(33.76人)。これに福島県(29.13人)、埼玉県(28.02人)、熊本県(27.68人)、和歌山県(27.54人)が続きます。日本一の暑さで話題になる群馬県や埼玉県、火の国と呼ばれる熊本県など、厳しい暑さで知られる地域ばかり。これらの地域では猛暑日が観測される日数も多いため、やはり熱中症による救急搬送人員数も多くなるのです。

夏の終わりも近付いてきたとはいえ、まだまだ残暑は続きます。水分の補給や室温の調整などで、熱中症を予防しましょう。

※参考資料

 

総務省「平成27年7月の熱中症による救急搬送の状況」

http://www.fdma.go.jp/neuter/topics/houdou/h27/08/270818_houdou_1.pdf

 

総務省消防庁「熱中症情報」

http://www.fdma.go.jp/neuter/topics/fieldList9_2.html

 

総務省消防庁「平成27年 都道府県別熱中症による救急搬送人員数 前年同時期との比較」

http://www.fdma.go.jp/neuter/topics/heatstroke/pdf/270818-sokuhouti.pdf