【暦のコト】一番長い日と一番短い日は、キャンドルに火を灯して

「暦のコト」というテーマで二十四節気について書かせていただいておりますが、この「夏至(げし)」が一年のちょうど半分にあたります。夏至とは一年のうちでもっとも日が長い日のこと。6月21日、東京地方の日の出は4:25、日の入りは19:00。一日のうちの半分以上・14時間35分の間「昼間扱い」という計算になります。

さて、夏至です。昼間が長く夜が短い夏至の夜、いっせいに電気を消してろうそくを灯そうというムーブメント「キャンドルナイト」が話題になりましたよね。
始まりは2001年頃のカナダとされ、その翌年には日本でもキャンドルナイトの動きが始まりました。2003年には「100万人のキャンドルナイト」第1回が開催され、エコロジーや省エネルギーを考えるきっかけのひとつとなりました。このイベントは規模は大小さまざまではありますが今でも各地で開催され、夏至の定番イベントとして認知されているのではないでしょうか。

ところで、キャンドル(洋ろうそく)と和ろうそく、似て非なるものだってことをご存知でしたか? 調べてみるとこれが結構違うんです。
まずは原料。和ろうそくは「櫨(はぜ)の実」と呼ばれる植物からできていますが、洋ろうそくは石油から採れるパラフィンというもので作られます。和ろうそくの芯はい草から採れるもの、洋ローソクの芯は糸。和ろうそくは手作業で作られるため、本数そのものが限られており価格も高いけれど、芯が太いため火が消えにくく大きな炎がゆらぐといった特徴があります。植物性の原料から作られているため、煙が少なくにおいも優しいとか。

一年間のうちクリスマスや誕生日(ケーキ)、ハロウィンなど、キャンドルやろうそくに火を灯す機会は何度かありますが、夏至や冬至に、ほんの少しの時間でも家の電気を消して、家族とろうそくの灯りを楽しむのも良いかもしれないですね。


こんにちは、アールです。キャンドルナイト、少し前から毎年実践しています。これまで「洋ろうそく」ばかり使っていましたが「和ろうそく」に火を灯してみたいなあと思ってしまいました。