【暦のコト】暦の上では夏に突入。聞こえてくるのは…?

ゴールデンウィーク真っ最中、5月5日は端午の節句・子どもの日。そして暦の上では「立夏」。季節が夏へと移ります。七十二候のほうも「蛙はじめて鳴く」「蚯蚓(みみず)出ずる」「たけのこ生ず」と、生物たちの躍動感などが感じられますね。空を見上げれば真っ青な五月晴れ。こいのぼりが悠々と泳ぐ姿を見ることができるし、連休だし、なんだかもう清々しくって!…ニンゲンもソワソワ・ウキウキしそうな今日この頃、です。

さて、今回は「カエル」の話題を。
もうずいぶん前になりますが、オタマジャクシが空から降ってきたと話題になったことがありました。石川県内の市民センターの駐車場で、100匹を越えるオタマジャクシが落ちていて世間がザワザワしたのですが、その後別の場所でも同じような現象がいくつか報告され、鳥が運んだ説をはじめいろんな憶測が飛び交いました。

オタマジャクシはカエルの幼少期。あの黒いツルンとした生物から手足が生えてきて、色まで変わってしまい、しかも「泳ぐ」から「跳びはねる」へ能力までも変化し、全く別の生物になってしまうとは…子どもの頃、これほどのミラクルがあろうか!と、近所の田んぼでオタマジャクシをたくさん捕獲し、その成長の過程を飽くことなく見続けました。カエルになるとどんどんいなくなってしまうので(近所の田んぼにもどっていったんでしょうね~)ある日突然、水槽が空に!それでも懲りずに小学校6年間は毎年オタマジャクシ→カエルを観察したのは、あのトランスフォームがあまりにも鮮烈だったせいかもしれません。

日本国内のカエルは、大きく分けると6つの科、43種類ほどが確認されていて、半分近くが日本の固有種だそう。ちなみに子どもの頃にうちでオタマジャクシからカエルになっていったのは、おそらくヒキガエルの仲間ですね。こげ茶色でサイズが少し大きなカエルでした。
カエルの鳴き声も「ケロケロ」と透明感のあるものから「ンモー、ンモー、ンモー」と牛のような響きのもの、「グワグワグワ」とか「カカカカ~」のようなものまで、カエルの大合唱で夜も眠れない場所にいたことがあります。
夏を迎える音、カエルの鳴き声に耳を澄ましてみてはいかがでしょうか。


こんにちは、アールです。真っ暗闇の中でカエルの鳴き声を聴くと、タイムスリップして子どもの頃に戻れるような気がします。カエルとかヤゴ(トンボの幼虫)、ミズスマシたちとは、よく遊んだな~(遠い目)