日本のお菓子文化がスゴイ! 季節と和菓子

さくらの季節がどんどん進んでいます。関東地方ではすっかり葉桜となりました。「さくら餅」や「道明寺」に替わって、スーパーなどでは「かしわ餅」が和菓子コーナーのメインになっていますよね。5月5日は端午の節句。ご家庭でかしわ餅を食べる方も多いのではないでしょうか。

▼西と東で葉っぱが違う!?

かしわ餅に巻いてある葉は「柏」という木の葉っぱです。さくら餅の形状が西と東で違うこと、東で「道明寺」と呼ばれるものが西ではさくら餅ということが編集部内でも話題になったことがありましたが、かしわ餅の葉に関しても東と西で少し違うことがわかりました。
東日本では「柏」の葉を使いますが、西では「サルトリイバラ」という丸くてツルンとした葉を使う地域がいくつもありました。かしわ餅、とは違う名前で呼んでいる地域が多くあり、呼び名自体は25種類も。「もち」「だんご」「まんじゅう」など、ジャンルそのものが違っていて、とても興味深かったです。


▼和菓子で感じる四季の移ろい

さくら餅や道明寺は、さくらの季節を表す和菓子。かしわ餅はどんなものを表現しているのだろう?と思って、和菓子のことを色々調べてみたところ、和菓子の世界には季節がふたつあるとの記述があってびっくり!

① その季節だけつくられる和菓子
シーズン限定(お目見え期間が限定されている)和菓子
例:花びら餅、草餅、うぐいす餅、さくら餅、かしわ餅、水羊羹 など

この時期の季節限定といえば、さくら餅

 

② 季節を表現する和菓子
形や色合い、菓銘の響きで季節を表現している和菓子
例:きんとん、練りきり、こなし など

ほおずきをモチーフにした和菓子。初夏を感じさせます。

「その時期限定の和菓子」は、さくらが開花する頃にはさくら餅や道明寺、端午の節句が近いとかしわ餅。これから夏にかけて水菓子が出てきて、草もち・うぐいす餅へ。

「季節を表現する和菓子」のほうは、味は通年そんなに変わらないけれど「見た目」や「名前」で季節を表現するものです。おなじ「きんとん」でも色や形が違ったり、名前が変わったりするようです。いずれも和菓子屋さんのラインナップで季節を感じることができそうですね。


こんにちは。キヨです。
皆さん、和菓子はお好きですか?私は日本の季節に寄り添った和菓子がとても好きです。今回和菓子には2つの季節をあらわす世界があるということにびっくり!しました。ますます和菓子が好きになりました。