年明け早々に「しぶんぎ座流星群」の情報をお届けさせていただきました。かなりの好条件だったので「流れ星」の姿を捉えた方も多かったのではないかと思いますが、お正月で寒い時期!あの時はちょっと…という方、今年2番手の流星群がやってきます。4月22日~23日にかけて「こと座流星群」がピークを迎えます。国立天文台の情報によると「見ごろは23日未明。1時間に5個程度見える可能性があり、月明かりなどの影響がなく条件は良い」とのこと。
ところで「こと座」ってどんな星座なのでしょう?
こと座の中で一番明るい星はベガ。日本では七夕の「おりひめ星」として親しまれている有名な星です。七夕の伝説はご周知のとおり。ではギリシャ神話では?というと、これがまた結構悲しい物語なんです。
琴を演奏する音楽家のオルフェウスという男性が登場します。オルフェウスは美しい女性と結婚するのですが、幸せの絶頂期、妻は毒蛇に噛まれて短い一生を終えてしまいます。悲しみにくれるオルフェウス。彼は琴を携えて冥界に行き、琴を演奏して困難を乗り越え、ついに妻を取り戻すことができました。が、条件がひとつ。「地上に出るまで、決して妻のほうを振り返ってはいけない」こと。オルフェウスは妻の手を引き、地上に向かって歩くのですが、出口が見えたそのとき、条件を守ることができず振り返ってしまうのです。
当然、妻を連れ戻すことはかなわず、オルフェウスは死んで(自殺とも他殺とも説があるようです)琴とともに川へ…。それを哀れに思った最高神・ゼウスが琴を拾い上げて星座にしました。
という流れなんですが…。日本の民話・神話などでも条件に「見ちゃだめ」的な話は、他にもありますよね。『鶴の恩返し』もそうですし、イザナギの神話も「振り返っちゃだめ」でした。アニメーションなどで見ていても「なんでそこで我慢できなかったのよ~!」と悶絶したりするんですが、もし自分がその立場になったら…あなたは振り返らずに我慢できそうですか?
話がだいぶそれてしまいましたが「こと座流星群」、見えるといいですね。新生活がスタートした最初の流れ星。気になるお天気はライフレンジャーでご確認ください。
こんにちは、アールです。もし自分がオルフェウスやイザナギの立場だったら…振り返らずにいられる自信は全くないですね~。けどそれを友人に話したら「だって、それで振り返らずに無事に連れ戻せていたら、星座ができてないじゃん」といわれてしまいました。確かに。