【暦のコト】雨の名前がステキすぎる

4月20日から二十四節気の「穀雨」に入ります。ちょうどこの頃、穀物にとって「恵みの雨」が多く降るからでしょうか。そういえば4月17~18日にかけて日本全国で強い雨が降りました。風も強く、まさに春の嵐!ニュースなどでも注意を呼びかけていましたよね。
春から夏にかけて降る雨、調べてみると○○雨という言葉がたくさんありとっても奥深いんです。いくつか抜粋してご紹介したいと思います。

養花雨(ようかう)・育花雨(いくかう)
花の開花を促進するように降る雨

雪解雨(ゆきげあめ)
雪を解かす春先の雨。木や草の芽生えをうながす雨

春夕立(はるゆうだち)
夏の夕立とは違い、にわか雨のような夕立

菜種梅雨(なたねづゆ)
菜の花が咲く頃に振り続く暖かい雨

春霖(しゅんりん)
3~4月に雨が降り続くこと春霖雨ともいう。「霖」は長雨という意味

桜雨(さくらあめ)
桜が咲く頃に降る雨

催花雨(さいかう)
開花を催促するように降る雨

木の芽雨(このめあめ)
木の芽の発芽を促す雨

軽雨(けいう)
春に少しだけ降る雨

甘雨(かんう)
草木の成長や芽生えの頃、地面を濡らす雨

瑞雨(ずいう)
穀物がイキイキと育つ恵みの雨

ちょっと調べただけでもずいぶんたくさんの「雨」に関する言葉が見つかりました。ご紹介したのは春~初夏のものだけですが、一年中さまざまな名前の雨が降っていてびっくりです。草木や穀物には「雨」がとても大事。気温が上がり水分を含んだ土から芽が顔を出すのもこの季節ですから「穀雨」とはまさに読んで字のごとく!暦って本当に興味深いですね。

「穀雨」の終わりには「八十八夜」(立春から数えて八十八日目の夜のこと)を迎え、いよいよ夏=「立夏」となります。八十八は「八=末広がり」で吉とされ、縁起担ぎの意味もあるようですね。この日に摘んだ新茶を飲むと長生きできる、なんて言い伝えもあるほど。
ちなみに、新茶の美味しい淹れ方をご存知ですか? お茶の葉の甘みを引き出すには、熱すぎるお湯を使わないこと。沸かしたお湯を一旦湯のみに入れて少し置いてから、茶葉をいれた急須に。ゆったりとしたティータイムを楽しんでください。


こんにちは、アールです。陽が長くなって明るいし暖かいし、これから活動的になるぞ~!となんとなく元気が出る季節ですね。雨が続くとちょっと憂鬱ではあるけれど、植物や穀物にとっては恵みの雨。美味しい実りのためには必須なんですね。お気に入りのレインブーツでも見つけて、雨の日も楽しく過ごしたいと思います。