【暦のコト】幸せは、北から南からやってくる…

花冷え?と思う寒い日が続いたと思ったら、桜満開とか5月頃の陽気になるという見解も。あわただしい年度末から怒涛のように4月になだれこみ、天気的にもだいぶ忙しい感じになってきました。さて「暦(こよみ)」について。4月4日から「清明(せいめい)」に入ります。清明とは、ありとあらゆるものすべてが清らかで明るい頃のこと、とあります。木々の若い葉が萌え、花が咲いて蝶や鳥が舞い踊る…命がイキイキと輝く季節の到来を意味します。

桜の花が満開を迎え、各地から生物の初見の便りが届いたり、確かにイキイキ・ワクワクなニュースが盛りだくさん。一方、冬の象徴だったものが去っていく現象も見られ、冬と春の入れ替わりが如実になる頃なんですね。この現象は七十二候にも表現されています。

初候 玄鳥至る
海を渡り、つばめが南からやってくる。

次候 鴻雁北へかえる
冬は日本で過ごす雁が、シベリアに帰っていく。

つばめと言えば割と身近な存在ですが、冬の期間過ごした東南アジアから数千キロも飛んで日本にやってきているんです。つばめは軒先などに巣をつくりますが、この巣ができた家は「幸せがやってくる」と言われたり。ヒナ鳥たちがいっせいに口を開けている様子や、成長していく様子を毎日見られるだけでもハッピーな気分になれそうですよね。

ちなみに「清明」最後の候はこちら。

末候 虹始めて見る
雨上がり、空に初めて虹がかかるころ。

空気の入れ替わり時期は雨が降りやすいもの。太陽が出ている時間も長くなり、虹が見える条件が整いやすくなるのも、この頃の特徴なのでしょう。ああ、それにしても春!ですね。


こんにちは、アールです。春には花が咲いて鳥がさえずって、全体的にキラキラ~っとしますよね。スーツ姿がすこしぎこちない感じのフレッシュな方々を微笑ましく思ってしまう、社会人ウン十年目の春…思う存分楽しみます!