【3.11特集】逃げ道ルートが命をつなぐ

東日本大震災発生時には、都内でも多くの方々が帰宅困難な状況になりました。どちらに向かって歩いていいのかわからない、家族の安否は?電車の復旧はいつ?こういった経験をふまえ、私たちが事前にできることはなんでしょう?どのような「事前対策」をすればよいのか、東京都の防災管理課の方にお話を伺ってきました。

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■「今」やろう!事前の備えを

事前に準備を!心構えを!といっても「震災に遭う」ことを想像するのはなかなか難しいことだと思います。いつ、どんな状況のとき、どのような規模の災害がやってくるかわかりません。ですが、できることがあります。
例えば、ご自身がいらっしゃる場所からどこに「避難」すればよいか、その避難先を知っていただくということ。避難に関するマークの意味やハザードマップの見方などを正しく知っていただくということなど。

―確かに、せっかくサインが出ていても何を意味するものかわからなかったら、どう行動してよいかわからないですよね。では、具体的に「避難する」ことに関してはどのような事前準備が考えられるでしょう?

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◆歩いてみよう、体験してみよう

「事前に体験してみる」ことが大事ではないでしょうか。今ではアプリやウェブサイトなどのように便利なツールが多くありますので、ルートを検索したりすることも比較的簡単にできます。ご家族で、例えばお子さまと一緒に散歩がてら実際に避難ルートを歩いてみると、ここにコンビニエンスストアがあるとか公園があるなど、気づくことが多くあります。

―震災の規模や状況によるけれど、避難所までのルートや、その途中に何があるか事前に把握できていると確かに心強そうです。ご家族で実施されるとよいですよね。

 

◆事前の準備で選択肢の幅が広がる

実際に震災が発生したら「何が正しいか」を判断しなくてはりません。その時の状況によって「正しいかどうか」にも差異が生じることも考えられます。こうした時、知識の量で選択の幅が違ってきます。より的確な判断ができるよう、事前の情報をしっかりご確認いただき「知識量」を増やしていただければと思います。

 

<まとめ>

「その時」になってからでは遅すぎる。昨年の特集でお話を伺った被災者の方々も強くおっしゃっていたこと=とにかく逃げて命をつなぐことが大事です。
事前によく知っておくことが、「逃げる」を助けてくれることになると思います。「その時」がきたとき、落ち着いて正しい判断ができるよう、今のうちからご自身で、そしてご家族で準備をなさってください。


■<ライフレンジャー天気+ナビ>がバージョンアップ!

天気+ナビアプリ_避難MAP

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関連リンク:ライフレンジャーこれまでの3.11特集

(2017/03/09 00:00更新)