【暦のこと】雨水(うすい)とは、水が…

ポタポタ、ゴウゴウ、溶ける・流れる

関東地方では春一番のニュースも飛び込んできて、季節が着々と春に向かっていることを知らせてくれますが、そうはいっても「三寒四温」と呼ばれるこの時期、気温の変化にはj十分に気をつけてください。
さて、2月18日からは二十四節気の第二「雨水(うすい)」の期間に入ります。雨(あめ)水(みず)と表すこの言葉にはどのような意味があるのでしょう?

暦のこと2

空から降ってくるものが雪から雨に変わり、雪が溶けて水になる頃

という意味だそうです。大雪のニュースが報じられたり、春一番が吹いた!とか気温差が激しい時期ではありますが、今くらいの時期から農耕の準備を始める目安とされていたようですね。


ちょっとずつ、でも確実に

二十四節気よりもさらに細かい七十二候によると

初候:土脉潤起(つちのしょう うるおい おこる):雨が降って土が湿り気を含む
次候:霞始靆(かすみ はじめて たなびく):霞がたなびき始める
末候:草木萠動(そうもく めばえ いずる):草木が芽吹き始める

いずれも水分を含んだ大地や大気が動く表現がされていますね。そういえば、土が水を含むことによって空気中になんとなく土の香りがしてくると、そろそろ土筆(つくし)が顔を出さないかな?と、心がわくわくしたものです。

「春はあけぼの」と、その美しさを清少納言が『枕草子』でも綴っていますが、明け方、山際に現われる紫色の細い雲というのは霞だったのかもしれません。この時期にたなびき始める「霞」を春の風物詩として愛でていたようにも思います。

(2017/2/18/ 12:00更新)

暦のこと1
深田アイコン

こんにちは、アールです。
関東地方の春一番、すごい威力でしたね!ベランダの植物たちも風に煽られていましたが、冬を越したミントの葉は力強く元気一杯でなんだか嬉しくなりました。とはいえ、まだ油断はできません。体調にはくれぐれもご注意ください。