北陸で大雪 立春寒波は木曜まで

立春を過ぎて暦のうえでは春…といきたいところですが、今年の冬将軍は手加減なしです。

西日本の上空にはまたもや今冬最強クラスの寒気が流れ込み、木曜日にかけて北陸から九州にかけて大雪となる見込みです。
「今冬一番」や「最強」がもう何回目なのか?と言われそうですが、先月月11日に北陸地方で記録的な大雪となり、新潟県でJRの列車が立ち往生するなどの被害が相次いだ時と同じレベルで、俗に「里雪型」といわれる平野部での大雪にも警戒が必要なパターンです。

特にJPCZといわれる発達した雪雲の列がかかり、昨夜は島根~鳥取の山陰平野部で大雪となりましたが、雪雲の帯はあすにかけて福井県や石川県方面を中心にかかり、交通障害の発生リスクが高まりますので雪の降り方には警戒してください。また、九州でも大雪となり平野部も積雪するおそれがあります。

強い寒気に伴う留意事項(~2月9日)
エリア
警戒事項 ピーク
道北
東北
暴風雪、猛ふぶき、高波 5~6日
北陸 平野部の大雪による交通障害
落雷、山間部のなだれ
6~7日
山陰 平野部の大雪による交通障害
落雷
~今朝
7日も
九州 平野部でも積雪
路面凍結や交通障害、水道管の凍結
6日

↑ 9年ぶりの大雪に見舞われた新潟市内 (先月12日)

強い寒気に伴う大雪見通し(~2月6日)
エリア 最大降雪量
北陸・中国 60cm/日
関東甲信 50cm/日
北海道・東北・東海・近畿 40cm/日
四国・九州北部 30cm/日

◆今週の天気ポイント
最強クラス寒気 6~7日ピーク
北陸や山陰は平野部でも大雪警戒
太平洋側でも一部雪雲流入

※なお、週末からの3連休は、日本列島を爆弾低気圧が通過する予想で、全国的に大荒れの天気となるおそれがあります(特に11〜12日の北日本)。お出かけの予定をされている方は、交通機関の影響などが心配です。真冬から春に向けて季節が進もうとしている証でもありますが、なだれや落雪にご注意ください。


がんちゃんです。
今夜から鳥取に出張予定なのですが、昨年1月24日の鳥取大雪の際に米子道で約60台の車が約4kmの区間で立ち往生した例などが記憶に新しく、ドライバーにとっては急激な積雪ほど恐ろしいものはありません。あすは強い雪雲が若狭湾~福井を指向する予測になっていますが、スタックしないように気を付けたいと思います。

ABOUTこの記事をかいた人

“季節を五感で生きる予報士”
カメラで雲や風景などをおさめるのが日課。
春はお花見、夏は登山、秋は紅葉、冬はスノボ三昧!(まれに骨折あり)
研究対象は積乱雲で、気象庁の竜巻突風予測情報検討会の委員を歴任。
どんなに寒くてもコートを着ない薄着志向。