最強寒波 北陸平野部で記録的大雪

西日本や北日本の上空には今冬一番の強い寒気が流れ込み、北陸から九州にかけて里雪型の大雪となっています。
特にJPCZといわれる雪雲の列がかかり続けた北陸では昨夜から降雪が強まり、けさにかけては新潟市80cm、富山市60cm、金沢市46cm、米子市で15cm、長崎で9cm、熊本で3cm(天草地方はこの数倍)などを記録し新潟、石川、福井、熊本天草などで大雪警報が発表されています。
新潟市内は昨日14時~15時の1時間に14cmの積雪増で、半日で40cmのドカ雪となり、列車が立ち往生するなどの被害が相次ぎました。けさの大雪で新潟市内の交通はマヒ状態となっています。

9年ぶりの大雪に見舞われた新潟市内 (当社支店より提供)

↑ 車が出せず交通がマヒ (新潟市内)

今回の寒気のピークはきょう午前中までで、次第に東に後退するため、西日本の雪は次第に弱まってくる見込みですが、北陸や東北、近畿南部ではあすまで大雪に警戒が必要です。

強い寒気に伴う大雪見通し(~12日夜)
エリア 最大降雪量
北陸 70cm/日
北海道・近畿 50cm/日
東海・中国 40cm/日
東北・関東甲信 30cm/日
九州北部 20cm/日
その他留意事項(~12日)
北陸 平野部の大雪による交通障害
山間部のなだれ
西日本 平野部でも積雪のおそれ
路面凍結や交通障害に注意

◆週末の天気ポイント
強い寒気ピークはきょう前半まで
西日本平野部もきょうまで大雪警戒
太平洋側は冬晴れも、厳しい寒さ


がんちゃんです。
寒の入りと同時にこの冬一番に寒気に覆われ、西日本や北陸の平野部などで一気に積雪が増えました。北陸では「ブリ起こし」と言われる落雷の被害も出てしまっているようですが、けさは氷点下のところも多くなっていますので、足元や服装に気をつけてお出かけください。

ABOUTこの記事をかいた人

“季節を五感で生きる予報士”
カメラで雲や風景などをおさめるのが日課。
春はお花見、夏は登山、秋は紅葉、冬はスノボ三昧!(まれに骨折あり)
研究対象は積乱雲で、気象庁の竜巻突風予測情報検討会の委員を歴任。
どんなに寒くてもコートを着ない薄着志向。