長崎壱岐で記録的豪雨

梅雨前線の活動が西日本で活発となっています。
湿った空気の流れ込みで線状に発達した積乱雲がかかり続け
長崎県の壱岐では昨夜遅くから猛烈な雨が続き、50年に1度クラスの記録的な豪雨となっています。
0:20までの3時間で237.5mmというとてつもない雨を観測し、統計開始以来観測史上最大を記録しています。
すでに土砂崩れや浸水・冠水等が発生しているところがあり、さらに明け方にかけても激しい雨が断続するため、人命にかかわる重大な災害が発生するおそれがあります。
大雨による災害に最大級警戒し、早めに身の安全を確保しましょう。

また広島県内も大雨となっていますので、土砂災害や河川の氾濫、低い土地の浸水などには警戒してください。

発達した線状降水帯が停滞 (気象庁高解像度レーダ)

(2017/06/30 02:00更新)


がんちゃんです。

梅雨末期の大雨モードになっています。線状に連なる積乱雲は、専門的には「テーパリングクラウド」「線状降水帯」「バックビルディング構造」と言われ、毎年のように重大な大雨の災害を引き起こすもので危険です。特に西日本は大雨による災害に警戒してください。

ABOUTこの記事をかいた人

“季節を五感で生きる予報士”
カメラで雲や風景などをおさめるのが日課。
春はお花見、夏は登山、秋は紅葉、冬はスノボ三昧!(まれに骨折あり)
研究対象は積乱雲で、気象庁の竜巻突風予測情報検討会の委員を歴任。
どんなに寒くてもコートを着ない薄着志向。