秋冬の攻防 寒気で波状攻撃

天気は秋特有の周期変化で、高気圧と低気圧が交互に日本列島を通過するパターンとなっています。
秋vs冬の激しいぶつかりで低気圧は発達し、戦のあとは冬の寒気が入ることで季節が前進します。日本海側は雨や雪となり、太平洋側は晴れますが空気はひんやり
その後移動性高気圧に覆われて、穏やかに秋晴れとなったのち、また西から下り坂となるというサイクルです。

あす火曜日は低気圧や前線の通過で広い範囲で天気が崩れる見込みで、北日本中心にまた風が強まりそうです。

↑ あす夜18時の雨の分布予想

その後は平地でも雪となる目安(上空1,500m付近で-6℃以下)の寒気が流れ込み、水~金曜日にかけては北海道で雪、東日本の標高の高い山でも初雪となる可能性があります。
また、週末は低気圧がかなり発達して、北日本で再び大荒れの天気となるおそれがあります。

◆今週の天気ポイント
日本海側は寒気の影響でしぐれ気味
北日本は水曜日以降は雪に変わる
太平洋側はあす火曜日に雨、後ひんやり

↑ 15~16日が寒気のピーク


がんちゃんです。

寒気が冬を待ちきれずに拙速に南下してきて、関東首都圏の紅葉も進み方が例年より早い気がします。ラニーニャ現象の発生時は「寒冬」となることが言われますが、北日本では雪タイヤへの備えを急いだほうがよさそうです。

クラゲみたいな雲を発見

ABOUTこの記事をかいた人

“季節を五感で生きる予報士”
カメラで雲や風景などをおさめるのが日課。
春はお花見、夏は登山、秋は紅葉、冬はスノボ三昧!(まれに骨折あり)
研究対象は積乱雲で、気象庁の竜巻突風予測情報検討会の委員を歴任。
どんなに寒くてもコートを着ない薄着志向。