【12/15 朝イチ!】西日本で初雪!竜巻注意情報一歩前進

昨日は、この冬一番強い寒波の南下で、北陸では最後になる福井から夕方に初雪の便りが届き、夜に入って、西日本で最初になる松江からと、今日の未明には鳥取からも初雪の便りが届きました。いずれもミゾレで、各地とも平年より、9日~12日も遅い観測になっています。(福井は平年より12日遅く、昨年に比べても10日遅く、松江は平年より9日遅く、昨年に比べ18日遅く、鳥取は平年より10日遅く、昨年より18日遅い観測でした。)

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(日本海や東シナ海に筋状の雲が
大陸のすぐ近くから見られ、
強い寒波ということが分かる)

昨日、気象庁から「お知らせ」として、現在、各地の気象台等が担当地域(概ね一つの都府県と、北海道と沖縄は地方単位)に発表されていた「竜巻注意情報」を本日12月15日(木)12時から、対象の地域を「天気予報と同じ区域」に細分化するとの発表がありました。竜巻は狭い範囲で、かつ急に発生する特徴があり、その発生期間も短いため、迅速に予報を出さなければ意味がないという、気象現象の中でもかなり難しい予報になります。また、細分化するのに伴い、その精度も「科学的知見や新たな観測データの活用等」により、竜巻注意情報の精度向上を図るとされています。

12%e6%9c%8815%e6%97%a515%e6%99%82%e3%81%8b%e3%82%89%e7%ab%9c%e5%b7%bb%e6%83%85%e5%a0%b1%e5%a4%89%e6%9b%b4竜巻注意情報の対象範囲が
天気予報区域に変更

●竜巻注意情報・竜巻発生確度ナウキャストの解説:
竜巻注意情報は、積乱雲の下で発生する竜巻・ダウンバーストなどの激しい突風(以下「竜巻等」)に対して注意を呼びかける情報で、雷注意報を補足する情報として発表します。竜巻注意情報は、現象が現れた地域(本日12時から天気予報区域の単位に変更)に発表しているほか、目撃情報が得られて竜巻等が発生するおそれが高まったと判断した場合にも発表しており、発表後すみやかに防災機関や報道機関へ伝達されます。
●竜巻注意情報とは:
竜巻注意情報は、積乱雲の下で発生する竜巻、ダウンバースト等による激しい突風が発生しやすい気象状況になったと判断された場合に発表します。この情報の有効期間は、発表から約1時間です。(継続する時は再度発表されます。)

(2016年12月15日 05:30更新)



トミーです。竜巻情報は一般的にあまり聞かれない情報かも知れませんが、時にはあっという間に甚大な災害をもたらす危険な気象現象です。今までは都府県や地方単位で、竜巻の及ぼす地域が狭いのに比べ、対象地域が広く使いづらい予報ですが、利用者にとっては対象地域が狭くなることは一歩前進かと思います。気象庁では竜巻注意情報の利用に関して次のように解説しています。
竜巻等に対しては身の安全を確保することが何よりも重要です。①人が大勢集まる屋外行事や高所作業のように避難に時間がかかる状況では、気象情報や雷注意報にも留意し、万一に備え、早め早めの避難を心がけてください。②竜巻注意情報が発表された場合には、まず簡単にできる対応として、周囲の空の様子に注意してください。そのとき、空が急に真っ暗になる、大粒の雨が降り出す、雷鳴が聞こえるなど、積乱雲が近づく兆候が確認された場合には、頑丈な建物に避難するなど身の安全を確保する行動をとって下さい。

※ 竜巻等の現象は、発現時間が短く、発現場所も極めて狭い範囲に限られますので、竜巻注意情報が発表された地域であっても必ずしも竜巻等に遭遇するとは限りません。避難に時間がかかる①の状況以外では、竜巻注意情報が発表されても空の様子に変化がないことが確認できれば、直ちに安全確保の行動をとる必要はありません。